中小法人の資金計画(全30問中24問目)

No.24

下記<A社の貸借対照表>に基づき算出されるA社の財務比率に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
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2015年9月試験 問9
  1. 当座比率は、「100+100200×100=100%」である。
  2. 流動比率は、「400200×100=200%」である。
  3. 固定比率は、「6001,000×100=60%」である。
  4. 自己資本比率は、「5001,000×100=50%」である。

正解 3

問題難易度
肢117.0%
肢221.7%
肢345.6%
肢415.7%

解説

  1. 適切。当座比率は、流動負債に対する当座資産の割合を示す指標で「当座資産÷流動負債×100」で計算します。当座資産とは、流動資産から換金性に劣る棚卸資産(商品)を除いた額です。
    当座資産は流動資産合計400から製品及び商品200を除いた200、流動負債も200なので、当座比率(%)は「200÷200×100=100%」です。
  2. 適切。流動比率は、流動負債に対する流動資産の割合を示す指標で「流動資産÷流動負債×100」で計算します。値が高いほど企業の短期支払い能力は高いと判断されます。
    流動資産は400、流動負債は200なので、流動比率(%)は「400÷200×100=200%」です。
  3. [不適切]。固定比率は、自己資本(株主資本)に対する固定資産の割合を示す指標で「固定資産÷自己資本×100」で計算します。長期にわたり事業に使う固定資産の取得費用をどのくらい自己資本でまかなえているかを表し、値が低いほど財務の健全性は高いと判断されます。
    固定資産は600、自己資本は500なので、固定比率(%)は「600÷500×100=120%」です。
  4. 適切。自己資本比率は、総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示す指標で「自己資本÷総資産×100」で計算します。値が高いほど企業の財務健全性は高いと判断されます。
    自己資本は500、総資産は1,000なので、自己資本比率(%)は「500÷1,000×100=50%」です。
したがって不適切な記述は[3]です。