ライフプランニングの考え方・手法(全32問中12問目)

No.12

ファイナンシャル・プランナーがライフプランニングに当たって作成する各種の表の一般的な作成方法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2019年5月試験 問2
  1. 個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上する。
  2. キャッシュフロー表の作成において、可処分所得は、「年間の収入金額-(所得税+住民税)」で計算された金額を計上する。
  3. キャッシュフロー表の作成において、各年次の金融資産残高は、「前年末の金融資産残高×(1+運用利率)±当年の年間収支」で計算された金額を計上する。
  4. ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。

正解 2

問題難易度
肢16.8%
肢272.2%
肢37.4%
肢413.6%

解説

  1. 適切。個人のバランスシートの作成において、金融資産や不動産の価額は取得価格ではなく、作成時点の時価で計上して現在価値を掌握する必要があります。
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、作成時点の時価ではなく、取得時点の価額で計上する。2021.9-2-1
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上する。2020.1-2-1
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上する。2018.1-3-1
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、作成時点の時価で計上する。2017.5-2-4
    個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や自宅等の不動産は、取得価格ではなく、作成時の時価で記入する。2014.1-2-1
  2. [不適切]。可処分所得とは、年収から所得税・住民税、厚生年金保険料、健康保険料、介護保険料などの社会保険料を差し引いた金額になります。
    キャッシュフロー表の作成において、可処分所得は、年間の収入金額から直接税、社会保険料および住居費の金額を控除した金額を計上する。2023.1-2-1
    キャッシュフロー表の作成において、可処分所得は、「実収入-非消費支出(直接税、社会保険料など)」の算式で計算された金額を計上する。2021.9-2-4
    キャッシュフロー表の作成において用いられる可処分所得は、年間の収入金額から所得税、住民税、社会保険料および生命保険料を控除した金額である。2020.1-2-4
  3. 適切。金融資産残高は、前年の残高とそれに対する利息、さらに今年の収支を加減した値を記入するので、「前年末の貯蓄残高×(1+運用利率)±当年の年間収支」で算出した金額となります。
    キャッシュフロー表の作成において、各年次の貯蓄残高は、「前年末の貯蓄残高×(1+運用利率)+当年の年間収支」の算式で計算した金額を計上する。2023.1-2-4
    現金の収支を表すキャッシュフロー表の作成において、貯蓄残高は、「前年末の貯蓄残高×(1+運用利率)±当年の年間収支」の算式により計算した値を記入する。2015.5-2-3
  4. 適切。将来発生する予定のある教育資金・レジャー費・車の購入費などの予算額は現在価値で見積り、キャッシュフロー表を作成するときは金利や物価上昇率を考慮して変動率を用いて将来価値で計上します。
    ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。2021.9-2-2
    ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。2018.1-3-4
    ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。2017.5-2-1
したがって不適切な記述は[2]です。