公的年金 (全54問中10問目)

No.10

公的年金の遺族給付に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
出典:2018年1月試験 問7
  1. 遺族基礎年金を受給することができる遺族は、国民年金の被保険者等の死亡の当時、その者によって生計を維持し、かつ、所定の要件を満たす「子のある配偶者」または「子」である。
  2. 寡婦年金は、国民年金の第1号被保険者期間に係る保険料納付済期間と保険料免除期間を合算した期間が10年以上ある夫が障害基礎年金または老齢基礎年金の支給を受けることなく死亡し、その死亡の当時、夫によって生計を維持し、かつ、夫との婚姻期間が10年以上継続した妻が60歳以上65歳未満の間に受給することができる。
  3. 厚生年金保険の被保険者が死亡し、子のない30歳未満の妻が遺族厚生年金の受給権を取得した場合、その妻に対する遺族厚生年金の支給期間は、最長で10年間となる。
  4. 配偶者が死亡したことにより遺族厚生年金の受給権を取得した65歳以上の受給権者について、その受給権者が受給できる老齢厚生年金の額が、遺族厚生年金の額を上回る場合は、遺族厚生年金の全部が支給停止される。

正解 3

解説

  1. 適切。遺族基礎年金の受給対象者は、被保険者と生計維持関係にあった「子のある配偶者」または「子」に限られます。この制度において「子」とは次の者に限ります。
    • 18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子
    • 20歳未満で障害年金の障害等級1級または2級の子
  2. 適切。寡婦年金は、国民年金の第1号被保険者として保険料納付済期間(免除期間含む)が10年以上ある夫が死亡した場合、婚姻関係が10年以上あり、生計を維持されていた60歳以上65歳未満の妻に支給されます。また、老齢基礎年金の繰上げ支給の請求をした場合は、寡婦年金の受給権はなくなります。
  3. [不適切]。記述中の「最長で10年間」の部分が不適切です。
    子のない30歳未満の妻が遺族厚生年金の受給権を取得した場合は、5年間の有期年金となります。
  4. 適切。遺族厚生年金の受給権者が65歳になって老齢厚生年金の受給資格も得た場合は、遺族厚生年金と老齢厚生年金の差額が遺族厚生年金として支給されます。両方とも支給されるわけではなく、差額分が上乗せして支給されます。
したがって不適切な記述は[3]です。