公的年金 (全57問中3問目)

No.3

公的年金の遺族給付に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
出典:2019年5月試験 問7
  1. 遺族基礎年金を受給することができる遺族は、国民年金の被保険者または被保険者であった者の死亡の当時、その者によって生計を維持し、かつ、所定の要件を満たす「子のある配偶者」または「子」に限られる。
  2. 厚生年金保険の被保険者が死亡したことにより支給される遺族厚生年金の年金額は、死亡した者の厚生年金保険の被保険者期間の月数が300月未満の場合は、300月とみなして計算する。
  3. 厚生年金保険の被保険者が死亡したことにより遺族厚生年金の受給権者となった子が、直系血族である祖父の養子となった場合、当該子の遺族厚生年金の受給権は消滅する。
  4. 国民年金の第1号被保険者が死亡し、その遺族である妻が寡婦年金と死亡一時金の両方の受給要件を満たす場合、その妻はどちらか一方を選択して受給する。

正解 3

解説

  1. 適切。遺族基礎年金の受給対象者は、被保険者と生計維持関係にあった「子のある配偶者」または「子」に限られます。この制度において「子」とは次の者に限ります。
    • 18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子
    • 20歳未満で障害年金の障害等級1級または2級の子
  2. 適切。遺族厚生年金の額は、死亡した者の厚生年金保険の被保険者期間を基礎として計算した老齢厚生年金の報酬比例部分の額の4分の3であり、その被保険者期間が300月(25年)未満の場合、300月として計算します。
  3. [不適切]。遺族厚生年金の受給権者である子が、受給権を失権するのは次の5つのケースです。
    • 亡くなったとき
    • 結婚したとき
    • 直系血族または直系姻族以外の方の養子となったとき
    • 離縁したとき
    • 18歳到達年度経過後に障害の状態でなくなったとき
    養子縁組によって失権するのは「直系血族または直系姻族以外の方の養子となったとき」です。本肢は、直系血族である祖父の養子になっているため受給権は消滅しません。
  4. 適切。寡婦年金と死亡一時金の両方を受け取ることができる場合、いずれか一方を選択して受給することになります。
したがって不適切な記述は[3]です。