企業年金・個人年金等(全39問中28問目)

No.28

国民年金基金に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2016年1月試験 問8
  1. 国民年金基金に加入することができる者は、国民年金の第1号被保険者と第3号被保険者である。
  2. 国民年金基金の加入は口数制で、年齢が50歳0月以下の場合、1口目は2種類の終身年金の中から選択し、2口目以降は、2種類の終身年金に5種類の確定年金を加えた計7種類の中から選択することができる。
  3. 国民年金基金の掛金は、加入者が確定拠出年金の個人型年金に加入していた場合、その掛金と合算して月額6万8,000円が上限である。
  4. 国民年金基金の加入者が国民年金の保険料を納付しなかった場合、その未納期間に係る国民年金基金の加入期間は、国民年金基金の年金給付の対象とされない。

正解 1

問題難易度
肢162.9%
肢215.2%
肢310.0%
肢411.9%

解説

  1. [不適切]。国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者が任意で加入できる公的年金制度で、老齢基礎年金に上乗せして年金を受け取れるものです。第2号被保険者と第3号被保険者は加入することはできません。
    国民年金基金には、国民年金の第1号被保険者だけでなく第3号被保険者も加入することができる。2022.9-6-1
    国民年金基金には、国民年金の第1号被保険者および第3号被保険者が加入することができる。2015.5-8-3
    国民年金基金には、国民年金の第1号被保険者のほか、日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満の国民年金の任意加入被保険者も加入することができる。2015.1-8-1
  2. 適切。国民年金基金の加入者は年齢が50歳0月以下の場合、1口目は2種類の終身年金のいずれかに加入し、2口目以降は終身年金以外の5種類の確定年金を加えた計7種類の中から選択して、掛金・年金額や保証期間などを変えて加入することができます。
    50歳以上の方で加入して場合でも1口目は終身年金(A型・B型)のいずれかを選ぶことは同じですが、加入時年齢が50歳1月以上だと2口目以降に選択できる確定年金が3種類、60歳以上だと2口目以降に選択できる確定年金が1種類だけになります。
    国民年金基金への加入は口数制となっており、1口目は終身年金、2口目以降は終身年金または確定年金から加入者が選択する。2015.5-8-4
  3. 適切。国民年金基金の掛金は月額68,000円が上限で、加入者が個人型確定拠出年金に加入していた場合は、その掛金と合算して月額68,000円(年額816,000円)が上限になります。
    国民年金基金の掛金は、加入員が確定拠出年金の個人型年金に加入している場合、個人型年金加入者掛金と合わせて月額68,000円が上限となる。2021.9-7-4
  4. 適切。国民年金基金は老齢基礎年金に上乗せされて支払われるものなので、国民年金の保険料を納付しなかった場合、その未納期間に係る国民年金基金の加入期間は、国民年金基金の年金給付の対象外となります。
したがって不適切な記述は[1]です。