生命保険 (全89問中82問目)

No.82

契約者(=保険料負担者)を法人、被保険者をすべての役員・従業員とする生命保険契約の保険料の経理処理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約は考慮しないものとし、いずれも保険料は毎月平準払いで支払われているものとする。
出典:2013年9月試験 問15
  1. 死亡保険金受取人が法人である終身保険の保険料は、全期間を通じて、全額を資産に計上する。
  2. 死亡保険金受取人が役員・従業員の遺族、満期保険金受取人が法人である養老保険の保険料は、全期間を通じて、2分の1の金額を資産に計上し、残りの2分の1の金額を損金に算入する。
  3. 死亡保険金受取人が法人である長期平準定期保険の保険料は、全期間を通じて、2分の1の金額を資産に計上し、残りの2分の1の金額を損金に算入する。
  4. 死亡給付金受取人が役員・従業員の遺族、年金受取人が法人である個人年金保険の保険料は、全期間を通じて、10分の9の金額を資産に計上し、残りの10分の1の金額を損金に算入する。

正解 3

解説

  1. 適切。契約者及び死亡保険金受取人が法人である終身保険は、いずれは必ず法人が保険金を受け取ることになるため、その保険料は全額を資産計上します。
  2. 適切。法人契約の養老保険で、①保険料被保険者がすべての役員・従業員、②死亡保険金受取人が役員・従業員の遺族、③満期保険金受取人が法人という3つの条件を満たすものはハーフタックスプラン(養老保険の福利厚生プラン)といい、その保険料は、全期間を通じて2分の1の金額を資産に計上し、残りの2分の1の金額を損金に算入します。
  3. [不適切]。長期平準定期保険料の払込みは、保険期間全体の当初6割までの期間と、残り4割の期間で経理処理(仕訳)が異なります。
    保険期間の前半6割の期間の仕訳
    支払保険料の半分を「定期保険料(支払保険料)」として損金算入し、残りの半分を「前払保険料」として資産計上します。
    例) 長期平準定期保険料として210万円を支払った。
    保険期間の後半4割の期間の仕訳
    支払保険料の全額を「定期保険料(支払保険料)」として損金算入し、さらに、それまでに積み立てた「前払保険料」勘定を残り4/10の期間で均等に取り崩して損金に算入する仕訳をします。
    例) 長期平準定期保険料として210万円を支払った。
    本肢は「全期間を通じて」1/2ずつを資産と損金に分けると説明しているため誤りです。
  4. 適切。死亡給付金受取人が役員・従業員の遺族、年金受取人が法人である個人年金保険の保険料は、全期間を通じて10分の9の金額を資産計上し。残りの10分の1の金額を損金算入して処理します。
    法人契約の個人年金保険は、死亡給付金と年金の受取人により、以下のように経理処理します。
したがって不適切な記述は[3]です。