損害保険(全100問中86問目)

No.86

任意加入の自動車保険に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
2014年5月試験 問15
  1. 対人賠償保険では、運転免許失効中の者が運転中に自動車事故で他人を死傷させた場合、補償の対象とならない。
  2. 対物賠償保険では、契約できる保険金額の上限が2億円とされている。
  3. 一般条件の車両保険では、他の自動車との接触事故による損害だけでなく、ガードレールへの衝突などの単独事故による損害も補償の対象となる。
  4. 人身傷害補償保険では、自動車事故により被保険者が死傷した場合、保険金が被保険者の過失割合分を減額して支払われる。

正解 3

問題難易度
肢115.1%
肢27.8%
肢366.7%
肢410.4%

解説

  1. 不適切。対人賠償保険は、他人を死傷させた場合に補償対象になります。酒酔い運転や無免許運転(運転免許失効中)による事故も補償されます。
    対人賠償保険は、運転免許失効中の者が運転中に自動車事故で他人を死傷させた場合、保険金支払いの対象となる。2013.1-15-1
  2. 不適切。対物賠償保険は、他人の物を壊した場合に損害額を補てんする保険です。保険金額の上限は無制限です。
  3. [適切]。車両保険には、「一般条件」と「車対車+限定A」という2つのタイプがあります。
    一般条件
    衝突・接触(単独事故含む)、火災・爆発・盗難・台風・竜巻・洪水・高潮で損害を被った場合に補償される。
    車対車+限定A(エコノミータイプともいう)
    他車との衝突・接触(相手の特定が必要)、火災・爆発・盗難・台風・竜巻・洪水・高潮で損害を被った場合に補償される。
    一般条件の方が補償範囲が広く、相手がいない単独事故や当て逃げによる損害も補償されます。
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  4. 不適切。人身傷害補償保険は、保険金の発生事案になった場合に、示談を待たずに自己の過失部分も含めて保険金が支払われます。つまり、過失割合にかかわらず損害額の全額が支払われます。
    人身傷害補償保険では、自動車事故により被保険者が死傷した場合、被保険者自身の過失部分を除いた損害についてのみ、保険金支払いの対象となる。2017.9-17-3
    人身傷害補償保険は、被保険者が自動車事故により死傷した場合、自己の過失部分を除いた損害に対して保険金が支払われる。2014.9-17-3
    人身傷害補償保険は、被保険者が自動車事故で死傷した場合、自己の過失部分を除いた損害について、保険金が支払われる。2013.1-15-3
したがって適切な記述は[3]です。