損害保険 (全56問中9問目)

No.9

契約者(=保険料負担者)を法人とする損害保険契約の経理処理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
出典:2018年5月試験 問17
  1. すべての従業員を被保険者とする普通傷害保険の月払保険料は、支払った保険料の全額を損金に算入する。
  2. 法人が所有する業務用自動車が事故で全損したことにより受け取った自動車保険の車両保険金で同一年度内に代替の車両を取得した場合、所定の要件に基づき圧縮記帳が認められる。
  3. 業務中の事故で従業員が死亡し、普通傷害保険の死亡保険金を従業員の遺族が保険会社から受け取った場合、法人は死亡保険金相当額を死亡退職金として損金に算入する。
  4. 積立火災保険の満期返戻金と契約者配当金を法人が受け取った場合、受け取った全額を益金に算入し、それまで資産計上していた積立保険料の累計額を損金に算入する。

正解 3

解説

  1. 適切。業務中のケガに備え、従業員を被保険者とする普通傷害保険の月払保険料は、必要経費として損金算入することができます。
  2. 適切。法人所有の建物や車両など、固定資産の損害に対する保険金を受け取り、一定期間内に代替資産を取得する場合、圧縮記帳が認められます。
  3. [不適切]。業務中の事故で従業員が死亡し、普通傷害保険の死亡保険金を従業員の遺族が保険会社から直接受け取った場合、法人は死亡保険金に対して経理処理する必要はありません。よって記述は不適切です。
  4. 適切。法人が積立火災保険の満期返戻金と契約者配当金を受け取った場合、受け取った全額を益金に計上し、それまで資産に計上されている積立保険料の累計額を損金に算入します。差額は雑収入または雑損失として処理します。
したがって不適切な記述は[3]です。
圧縮記帳
保険金などを受けて固定資産を購入した際に、実際の購入価額から保険金額等の額を控除した金額を帳簿上の購入価額とすること。