損害保険(全100問中93問目)

No.93

損害保険に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約は付帯していないものとする。
2013年9月試験 問17
  1. 普通傷害保険は、細菌性食中毒についても、保険金支払いの対象となる。
  2. 家族傷害保険は、保険期間中に生まれた被保険者(契約者本人)の子のケガも、保険金支払いの対象となる。
  3. 交通事故傷害保険は、交通事故により被る傷害だけでなく、建物の火災により被る傷害も、保険金支払いの対象となる。
  4. 所得補償保険は、ケガだけでなく病気で就業不能となった場合も、保険金支払いの対象となる。

正解 1

問題難易度
肢162.2%
肢20.9%
肢335.4%
肢41.5%

解説

  1. [不適切]。普通傷害保険は、国内外問わず、家庭内や職場内などの日常生活の中で起こる事故による傷害を補償します。細菌性食中毒や日射病はケガではないので、保険金支払いの対象となりません。
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    普通傷害保険では、熱中症により治療を受けた場合は保険金支払いの対象となる。2017.9-18-1
    普通傷害保険では、地震、噴火またはこれらによる津波を原因とする傷害も保険金支払いの対象となる。2015.10-18-1
    普通傷害保険では、急激かつ偶然な外来の事故によって被った傷害が保険金支払いの対象となる。2015.1-16-1
  2. 適切。家族傷害保険において補償の対象となる被保険者の範囲は、契約時の関係ではなく、事故発生時における関係で判定されます。このため、保険期間中に生まれた子も、保険会社に対する通知や追加保険料なしで自動的に被保険者となります。
    家族傷害保険では、保険期間中に誕生した契約者(=被保険者本人)の子は被保険者となる。2024.1-17-2
    家族傷害保険(家族型)では、保険期間中に誕生した記名被保険者本人の子は被保険者とはならない。2022.1-17-4
    家族傷害保険では、保険期間中に被保険者本人に生まれた子を被保険者とするためには、追加保険料を支払う必要がある。2021.5-16-4
    家族傷害保険では、保険期間中に生まれた記名被保険者本人の子は、被保険者とならない。2021.1-16-3
    家族傷害保険(家族型)において、保険期間中に誕生した記名被保険者本人の子は被保険者とはならない。2019.1-17-2
    家族傷害保険では、保険契約締結後に誕生した記名被保険者本人の子も、被保険者となる。2017.9-18-3
    家族傷害保険では、保険期間中に出生した記名被保険者本人の子は被保険者となる。2016.1-16-1
  3. 適切。交通事故傷害保険は、国内外を問わず、被保険者が交通乗用具との衝突等によって被った傷害、運行中の交通乗用具に搭乗中もしくは駅構内にいるときの事故で被った傷害、交通乗用具や建物の火災などによる傷害を補償します。交通乗用具には、自動車、自転車、電車、船舶、航空機のほか、エレベーター、エスカレーターおよび動く歩道なども含まれています。建物の火災によって被った傷害も補償対象となります。
  4. 適切。所得補償保険は、ケガや病気で就業不能となった場合、その期間の所得を補償するために保険金支払いの対象となります。
    所得補償保険では、国外で被ったケガが原因で就労不能となった場合も保険金支払いの対象となる。2015.10-18-3
したがって不適切な記述は[1]です。