第三分野の保険(全33問中25問目)

No.25

第三分野の保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
2015年9月試験 問18
  1. 医療保険は、病気や不慮の事故による傷害等を原因とする所定の手術に加えて、正常分娩に伴う手術に対しても、手術給付金が支払われる。
  2. がん保険の入院給付金には、1回の入院での支払限度日数や保険期間を通じて累計した支払限度日数は決められていない。
  3. 特定(三大)疾病保障定期保険は、被保険者ががん、急性心筋梗塞、脳卒中のいずれかにより死亡した場合に限り、死亡保険金が支払われる。
  4. 介護保険は、公的介護保険制度を補完するものであり、介護保険法上、公的介護保険の要介護認定基準に連動した一時金および年金の支給が義務付けられている。

正解 2

問題難易度
肢16.8%
肢267.8%
肢38.0%
肢417.4%

解説

  1. 不適切。医療保険は、病気や不慮の事故による傷害等を原因とする所定の手術を行った場合に手術給付金が支払われますが、正常分娩や治療を目的としない整形手術に対しては手術給付金は支払われません。
    医療保険の手術給付金は、病気や不慮の事故による傷害等を原因とする所定の手術が対象となり、治療を目的としない美容整形手術や正常分娩に伴う手術は対象とならない。2015.1-18-1
  2. [適切]。医療保険は、一般的に支払限度日数の上限が設けられていますが、がん保険の入院給付金では、"1回の入院での支払限度日数"や"通算の支払限度日数"は設けられていません。ただし、契約後3ヶ月または90日程度の免責期間がありますので、この期間内にがんと診断されても保障の対象にはなりません。
    がん保険の入院給付金には、1回の入院での支払限度日数や保険期間を通じて累計した支払限度日数が定められている。2020.1-19-1
    がん保険の入院給付金は、がんによる入院の1回の支払日数や通算の支払日数に制限はない。2019.5-18-3
    がん保険の入院給付金には、1回の入院での支払日数制限や保険期間を通じて累計した支払日数制限が定められている。2018.1-18-1
    がん保険の入院給付金には、1回の入院での支払限度日数や保険期間を通じて累計した支払限度日数は定められていない。2017.5-19-1
    がん保険の入院給付金には、1回の入院での支払限度日数や保険期間を通じて累計した支払限度日数が定められており、支払限度日数を超えた入院に対しては入院給付金は支払われない。2017.1-18-3
    医療保険の入院給付金には、1回の入院で受け取ることができる支払日数に上限はないが、保険期間を通じて受け取ることができる支払日数に上限が定められている。2015.5-19-3
    がん保険の入院給付金には、一般に、1回の入院で受け取ることができる支払限度日数や保険期間を通じて受け取ることができる支払限度日数が定められている。2015.1-18-4
    がん保険の入院給付金には、1回の入院で受け取ることができる支払限度日数や保険期間を通じて受け取ることができる支払限度日数は定められていない。2014.5-18-3
  3. 不適切。特定(三大)疾病保障定期保険は、被保険者ががん・急性心筋梗塞・脳卒中に罹患し所定の状態になったときに保険金が支払われます。また、その他の事由により死亡・高度障害になった場合でも、死亡保険金・高度障害保険金が支払われます。
    特定(三大)疾病保障定期保険では、被保険者が特定疾病に罹患し、特定疾病保険金を受け取った場合、その後被保険者が死亡しても死亡保険金は支払われない。2023.1-18-4
    特定疾病保障定期保険は、保険期間中、特定疾病保障保険金の支払事由が発生せずに被保険者が死亡した場合、死亡保険金が支払われる。2020.9-19-2
    特定疾病保障定期保険は、保険期間中、特定疾病保障保険金の支払事由が発生せずに、被保険者が死亡した場合、死亡保険金が支払われる。2019.1-19-2
    特定(三大)疾病保障定期保険では、保険期間中に特定疾病保険金の支払事由に該当せずに被保険者が死亡した場合、死亡保険金が支払われる。2018.1-18-2
    特定(三大)疾病保障定期保険では、保険期間中に特定疾病保険金の支払事由に該当せずに死亡した場合、死亡保険金が支払われる。2017.5-19-2
    特定(三大)疾病保障定期保険では、特定疾病保険金が支払われた後も契約が存続し、死亡したときに死亡保険金が支払われる。2016.9-19-1
    特定(三大)疾病保障定期保険は、被保険者ががんに罹患して特定疾病保険金が支払われ、その治療から1年経過後にがんが再発した場合には、特定疾病保険金が再度支払われる。2015.1-18-2
    特定(三大)疾病保障定期保険は、被保険者が所定の状態となって特定疾病保険金が支払われた場合、保険契約は消滅し、その後にその者が死亡しても死亡保険金は支払われない。2014.1-19-2
    特定疾病保障定期保険は、一度、支払事由に該当して生前に特定疾病保険金を受け取っても、死亡時には死亡保険金が支払われる。2013.1-18-2
  4. 不適切。介護保険は、その状態が一定期間継続したときに一時期や年金が支払われるもので、公的介護保険の要介護認定基準に連動して支払われるものと、各保険会社の独自の基準で介護状態を判断し保険金を支払うものとがあります。
したがって適切な記述は[2]です。