リスク管理と保険 (全30問中15問目)

No.15

損害保険を活用した事業活動のリスク管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
出典:2016年1月試験 問20
  1. 飲食店を営む企業が、食中毒が発生することによる売上げの減少に備えて、生産物賠償責任保険(PL保険)を契約した。
  2. 印刷業を営む企業が、工場内の機械設備・装置が火災により損害を被った場合に備えて、機械保険を契約した。
  3. 家具製造業を営む企業が、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償を目的に、労働災害総合保険を契約した。
  4. 遊園地を運営する企業が、遊具の点検・整備中に従業員がケガをした場合に備えて、施設所有(管理)者賠償責任保険を契約した。

正解 3

解説

  1. 不適切。生産物賠償責任保険(PL保険)とは、他人に引き渡した製品や工事などの業務結果に起因して、他人の生命や身体および財産を侵害し損害賠償責任を負担した場合の損害を補償する保険です。そのため、設問のように食中毒が発生した場合の対処としては適していますが、営業が休止または阻害された場合の売上げの減少は補償されません。売上減少などの休業損失を補償する場合は、店舗休業保険が適しています。
  2. 不適切。機械保険は、作業ミスなどにより機械・設備などが突発的な事故によって損害を受けた場合に補償される保険で、火災による損害については補償対象外です
  3. [適切]。労働災害総合保険は、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償を目的にした保険で、法定外補償条項と使用者賠償責任条項で構成されています。
  4. 不適切。施設所有(管理)者賠償責任保険とは、施設の使用・管理や業務の遂行によって生じた偶然の事故により、第三者の身体・生命を害したり、財物に損害を与えた場合に法律上の賠償責任を補償する保険で、設問のように従業員がケガをした場合の備えには適していません。このケースでは労働災害総合保険が適しています。
したがって適切な記述は[3]です。