債券投資(全45問中21問目)

No.21

一般的な固定利付債券の利回りと価格の関係等に関する次の記述のうち、もっとも不適切なものはどれか。
2017年9月試験 問23
  1. 他の条件が同一であれば、債券価格が下落すると、その利回りは上昇する。
  2. 他の条件が同一であれば、残存期間の短い債券より残存期間の長い債券の方が、利回りの変動に対する価格の変動幅は小さい。
  3. 他の条件が同一であれば、表面利率が低いほど、利回りの変動に対する価格の変動幅は大きい。
  4. 他の条件が同一であれば、信用リスクが低いほど、利回りは低くなる。

正解 2

問題難易度
肢14.8%
肢255.1%
肢312.8%
肢427.3%

解説

  1. 適切。債券価格が下落すると、利息が同じ債券を安く買えることになるので、その債券の利回りは上昇することになります。
  2. [不適切]。残存期間が長い債券は、残存期間が短い債券よりも、償還時までの金利変動の影響を受ける期間が長いので、金利変動に対する価格の変動幅が大きくなります。
    他の条件が同じであれば、残存期間の短い債券よりも残存期間の長い債券の方が、金利の変動に対する価格変動幅は大きい。2013.9-24-3
    他の条件が同じであれば、残存期間の短い債券よりも、残存期間の長い債券の方が、金利変動に対する債券価格の変動幅が大きくなる。2013.5-24-2
  3. 適切。債券価格は、金利が上昇すると下落し、金利が低下すると上昇します。表面利率が低ければ、利回りの変動に対する影響が大きくなるので変動幅は大きくなります。
    他の条件が同じであれば、表面利率の低い債券よりも表面利率の高い債券の方が、金利の変動に対する価格変動幅は大きい。2013.9-24-2
  4. 適切。信用リスクが低いということは、利払いや元本償還が不履行になるおそれが低いことを意味します。投資家はリスクに見合ったリターンを求めますから、他の条件が同一であれば、信用リスクが高くほど利回りは高く、信用リスクが低いほど利回りは低くなります。
したがって不適切な記述は[2]です。