株式投資(全51問中40問目)

No.40

上場株式の取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2015年9月試験 問25
  1. 取引所における株式の売買注文は、価格優先および時間優先の原則に従って処理され、また、成行注文は指値注文よりも優先される。
  2. 取引所における株式の普通取引では、売買契約締結の日に資金決済が行われ、それと同時に株主の権利の移転等が証券保管振替機構および金融商品取引業者等に開設された口座において電子的に処理される。
  3. 株式累積投資は、金融商品取引業者が選定する株式について、毎月一定の日に、申込者があらかじめ指定する一定金額(1万円以上)により同一銘柄を継続的に買い付ける取引である。
  4. 株式ミニ投資は、金融商品取引業者が選定する株式について、売買単位株数の10分の1の整数倍(10分の9まで)で売買できる取引である。

正解 2

問題難易度
肢120.2%
肢253.3%
肢310.8%
肢415.7%

解説

  1. 適切。取引所における株式の売買注文は、価格優先・時間優先・成行注文優先の原則に従って処理されます。
    価格優先
    売り注文は最も価格の低い注文、買い注文は最も価格の高い注文を優先
    時間優先
    同一価格の注文は、時間の早い注文を優先
    成行注文優先
    指値注文より成行注文を優先
  2. [不適切]。取引所における株式の普通取引では、受渡しは「売買契約締結の日から起算して3営業日目」に行われます。ただし、株式の電子化により株券そのものの受渡しはありません。株主の権利は、証券保管振替機構および金融商品取引業者等に開設された口座で電子的に管理され、売買は口座間の振替によって行われます(株式等振替制度)。
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    3営業日目になったのは2019年7月からです。それ以前は、約定日から起算して4営業日目でした。
  3. 適切。株式累積投資(累投:るいとう)は、金融商品取引業者が選定する同一株式について、毎月一定の日に一定金額(1万円以上)を継続的に買い付ける取引です。
  4. 適切。株式ミニ投資は、金融商品取引業者が選定する株式について、売買単位株数の10分の1の整数倍(10分の9まで)で売買できる取引です。なお、注文方法は成行注文のみで指値注文ができません。
したがって不適切な記述は[2]です。