金融派生商品(全18問中11問目)

No.11

オプション取引に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
2018年1月試験 問27
  1. コール・オプションは「原資産を売る権利」であり、プット・オプションは「原資産を買う権利」である。
  2. オプションの買い手の損失は無限定であるが、オプションの売り手の損失は、プレミアム(オプション料)に限定されている。
  3. コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同じであれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は低くなる。
  4. オプションの取引形態には、金融商品取引所に上場されている上場オプション、相対で取引される店頭オプションがある。

正解 4

問題難易度
肢18.0%
肢213.1%
肢321.0%
肢457.9%

解説

オプション取引とは、将来の決められた期日に一定の価格で対象物を買う(売る)「権利」を売買する取引です。買う権利のことをコール・オプション、売る権利のことをプット・オプションといいます。
  1. 不適切。記述とは逆で、コール・オプション=「買う権利」、プット・オプション=「売る権利」です。
  2. 不適切。買い手が売り手に払うオプション料のことをプレミアムといいます。オプションの買い手は、権利行使するか権利放棄するかを自由に選択できるので、買い手の損失はプレミアムに限定されます。一方、売り手は買い手の権利行使に従う義務がありますので、売り手の損失は無限定(上限は無限大)になります。
    オプションの売り手の損失は、プレミアム(オプション料)に相当する金額に限定される。2021.3-27-3
    オプションの買い手の損失は限定されないが、オプションの売り手の損失はプレミアム(オプション料)に限定される。2019.5-26-3
    オプションの買い手は、売り手に対してプレミアム(オプション料)を支払うことになる。2014.5-28-2
  3. 不適切。コール・オプションとプット・オプションは同条件であれば、どちらも満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)が高くなります。
    コール・オプションおよびプット・オプションは、他の条件が同一であれば、いずれも満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)が高くなる。2024.1-26-3
    オプション取引において、コール・オプションの売り手の最大利益とプット・オプションの売り手の最大利益は、いずれもプレミアム(オプション料)の額となる。2023.9-27-4
    コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同じであれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。2021.3-27-4
    コール・オプションとプット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。2020.9-26-4
    コール・オプション、プット・オプションともに、買い手は権利を放棄することもでき、買い手の最大損失はプレミアム(オプション料)に限定される。2018.5-27-3
    上場オプションの取引においては、コール・オプション、プット・オプションともに、売り手が自主的に行えるのは買戻しであり、売り手はプレミアム(オプション料)が最大利益となる。2018.5-27-4
    コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同じであれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。2016.5-27-4
    コール・オプションおよびプット・オプションのいずれも、権利行使価格が低いほど、オプション・プレミアム(オプション料)は高くなる。2015.5-26-4
  4. [適切]。オプション取引の形態には、金融商品取引所に上場して取引される上場オプションと、投資家と業者等が相対で取引する店頭オプションがあります。
したがって適切な記述は[4]です。