金融派生商品(全18問中16問目)

No.16

一般的なオプション取引に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
2015年5月試験 問26
  1. コール・オプションとは、将来の一定期日または一定期間内に、株式などの原資産をあらかじめ定められた価格(権利行使価格)で買う権利のことをいう。
  2. ヨーロピアンタイプのオプションは、取引開始日から取引最終日までの間であれば、いつでもその権利を行使することができる。
  3. プット・オプションの売り手が被る損失は、受け取ったオプション・プレミアム(オプション料)相当額に限定される。
  4. コール・オプションおよびプット・オプションのいずれも、権利行使価格が低いほど、オプション・プレミアム(オプション料)は高くなる。

正解 1

問題難易度
肢162.9%
肢28.5%
肢312.5%
肢416.1%

解説

  1. [適切]。コール・オプションとは、一定の期日、期間の後に、通貨・株式・商品などを前もって定めた価格で買う権利のことをいいます。
  2. 不適切。ヨーロピアンタイプのオプションは、満期日(権利行使日)にのみ権利行使することができます。いつでも行使できるのはアメリカンタイプになります。
  3. 不適切。プット・オプションの売り手が被る損失は、オプション・プレミアムに限定されず、原資産の価値がゼロになるまで増大します。
    プット・オプションの売り手の最大利益は無限定であるが、コール・オプションの売り手の最大利益はプレミアム(オプション料)に限定される。2024.1-26-4
    プット・オプションの売り手の最大利益は無限定であるが、コール・オプションの売り手の最大利益はプレミアム(オプション料)に限定される。2020.9-26-3
    オプションの売り手の最大損失は、プレミアム(オプション料)に限定される。2016.5-27-3
  4. 不適切。権利行使価格が低いほど、コール・オプションのオプション・プレミアムは高くなり、プット・オプションのオプション・プレミアムは低くなります。
    コール・オプションおよびプット・オプションは、他の条件が同一であれば、いずれも満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)が高くなる。2024.1-26-3
    オプション取引において、コール・オプションの売り手の最大利益とプット・オプションの売り手の最大利益は、いずれもプレミアム(オプション料)の額となる。2023.9-27-4
    コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同じであれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。2021.3-27-4
    コール・オプションとプット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。2020.9-26-4
    コール・オプション、プット・オプションともに、買い手は権利を放棄することもでき、買い手の最大損失はプレミアム(オプション料)に限定される。2018.5-27-3
    上場オプションの取引においては、コール・オプション、プット・オプションともに、売り手が自主的に行えるのは買戻しであり、売り手はプレミアム(オプション料)が最大利益となる。2018.5-27-4
    コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同じであれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は低くなる。2018.1-27-3
    コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同じであれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。2016.5-27-4
したがって適切な記述は[1]です。