金融派生商品(全18問中3問目)

No.3

先物取引やオプション取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2022年9月試験 問27
  1. 現在保有している現物資産が将来値下がりすることに備えるため、先物を売り建てた。
  2. 将来保有しようとする現物資産が将来値上がりすることに備えるため、先物を買い建てた。
  3. 現在保有している現物資産が将来値下がりすることに備えるため、プット・オプションを売った。
  4. 将来保有しようとする現物資産が将来値上がりすることに備えるため、コール・オプションを買った。

正解 3

問題難易度
肢110.7%
肢210.2%
肢361.6%
肢417.5%

解説

  1. 適切。現在保有している現物資産が将来値下がりすると予測した場合に、先物を売り建てる手段は有効です。もし、予測どおりに現物資産が値下がりして損失が生じたとしても、売り建てしていた先物取引を買い戻すことで利益を得られるため、現物資産の損失を軽減できます。
  2. 適切。将来保有したい現物資産に対して先物を買い建てることで、将来値上がりしてもその価格変動に関係なく、現時点での先物価格で現物を取得できます。したがって、将来の値上がりを予測して先物を買い建てる手段は有効です。
  3. [不適切]。現在保有している現物資産が将来値下がりすることに備えるためには、プット・オプション(売る権利)を買います。実際に将来値下がりして現物資産で損失が生じた場合でも、オプション(売る権利)を行使して得られる利益で、損失を軽減できます。
  4. 適切。将来保有しようとする現物資産が将来値上がりすることに備えるために、コール・オプション(買う権利)を買う手段は有効です。実際に将来値上がりした場合でも、オプション(買う権利)を行使することで現時点での先物価格で現物を取得できます。
したがって不適切な記述は[3]です。