ポートフォリオ運用 (全22問中13問目)

No.13

ポートフォリオ理論等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
出典:2015年10月試験 問28
  1. 異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は最大となる。
  2. A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。
  3. 効率的ポートフォリオとは、縦軸にリターン、横軸にリスクをとったグラフ上で、リスク回避的な投資家が選択する効率的な資産の組み合わせをプロットした有効フロンティア上の点をいう。
  4. 同一期間の収益率が同じ2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、収益率の標準偏差の値が小さいファンドの方が、取ったリスクに対して効率的に運用されていたと評価することができる。

正解 1

解説

  1. [不適切]。2つの資産間の値動きの関連性を数値化したものを相関係数といい、1から-1までの数値で表します。相関係数が1の資産同士は全く同一の値動きをするのでリスク低減効果はゼロということになります。よって記述は不適切です。
  2. 適切。ポートフォリオの期待収益率は、以下のように各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値の合計になります。

     A資産(2.5%×0.4)+B資産(6.0%×0.6)
    =2%+3.6%=4.6%

    よって記述は適切です。
  3. 適切。複数の資産でポートフォリオを組む場合に、同じリターンであれば最も小さいリスク、同じリスクであれば最も大きいリターンとなるような組合せの集合を有効(効率的)フロンティアといいます。効率的ポートフォリオとは、この有効フロンティア上の構成比を採用したポートフォリオのことです。
  4. 適切。シャープレシオは、「ポートフォリオ全体の収益率から無リスク資産収益率を減じたもの」を「ポートフォリオ全体のリスク(標準偏差)」で除すことにより求めます。この式の関係性から、同じ収益率であれば標準偏差の小さいファンドの方がシャープレシオの値は大きくなることがわかります。
したがって不適切な記述は[1]です。