ポートフォリオ運用 (全22問中19問目)

No.19

ポートフォリオ理論等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
出典:2014年1月試験 問29
  1. A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。
  2. 異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が0(ゼロ)の場合、ポートフォリオ効果は得られず、ポートフォリオのリスクは単純に投資割合で加重平均したものになる。
  3. ポートフォリオの期待収益率が5%で標準偏差が10%の場合、おおむね3分の1の確率で、収益率がマイナス5%からプラス15%の範囲内となる。
  4. 標準偏差は異なるが収益率が同じ2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、標準偏差の値が大きいファンドの方が効率よく運用されていたと評価することができる。

正解 1

解説

  1. [適切]。ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオへの組み入れた各資産の期待収益率をポートフォリオの構成比で加重平均した値になります。

     (A資産2.5%×40%)+(B資産6.0%×60%)
    =1.0%+3.6%=4.6%

    よって記述は適切です。
  2. 不適切。異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が0(ゼロ)の場合は、2つの資産の値動きには関連性がありませんが、相関係数が0であっても多少のリスク分散効果は望めます。
  3. 不適切。ポートフォリオの期待収益率が5%で標準偏差が10%の場合は、約3分の2の確率で、マイナス5%からプラス15%の範囲内となります。なぜなら、正規分布では「平均値±標準偏差」の範囲に全体の約68%が含まれるからです。
  4. 不適切。シャーププレシオとは、リスクをとったことによりどれだけ効率よく収益を上げられたかを見る指標であり、以下の式で算出されます。

     シャープレシオ=超過収益率÷標準偏差
     超過収益率=収益率-無リスク金利

    この式を見ると、収益率が同じならば分母となる標準偏差の値が小さいほどシャーププレシオの数値は大きくなることがわかります。
したがって適切な記述は[1]です。