決算書と法人税申告書 (全7問中1問目)

No.1

決算書の分析に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
出典:2018年9月試験 問40
  1. 総資本経常利益率は、「売上高経常利益率×総資本回転率」の算式で表すことができる。
  2. 固定比率は、設備投資等の固定資産への投資が、自己資本によってどの程度賄われているかを判断するための指標であり、一般に、この数値が高い方が財務の健全性が高いと判断される。
  3. 自己資本比率(株主資本比率)は、総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示したものであり、一般に、この数値が低い方が財務の健全性が高いと判断される。
  4. 損益分岐点売上高は、「(変動費+固定費)÷限界利益率」の算式によって求めることができる。

正解 1

解説

  1. [適切]。総資本経常利益率は、総資本に対する経常利益の割合を示す指標です。「総資本経常利益率(%)=経常利益÷総資本(負債+純資産)×100」で計算され、この数値が高い場合、資本を効率よく運用していることになります。よって記述は適切です。
  2. 不適切。固定比率は、固定資産に投資した資金が、どのくらい自己資本でまかなわれているかを表しています。この数値の低い方が財務の健全性は高いと判断されます。
  3. 不適切。自己資本比率は、総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示したもので、この数値の高い方が財務の健全性は高いと判断されます。
  4. 不適切。損益分岐点売上高は、会社が赤字に陥らないために、獲得しなければならない最低限の売上高のことをいいます。「損益分岐点売上高=固定費÷{1-(変動費÷売上高)} 」の算式によって求めます。

    「1-(変動費÷売上高)=限界利益率」ですので、損益分岐点売上高を求める式は「固定費÷限界利益率」となります。
したがって適切な記述は[1]です。