所得税の仕組み(全29問中20問目)

No.20

所得税の仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2016年5月試験 問31
  1. 所得税は、原則として、個人が1月1日から12月31日までの暦年単位で得た所得に対して課される。
  2. 所得税では、賦課課税方式が採用され、税務署長が所得や納付すべき税額を決定する。
  3. 所得税の課税総所得金額に対する税率は、課税総所得金額が大きくなるにつれて税率が高くなる超過累進税率を採用している。
  4. 所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。

正解 2

問題難易度
肢10.7%
肢292.2%
肢33.3%
肢43.8%

解説

  1. 適切。所得税は、個人が1年間(1月1日から12月31日まで)に得た所得を課税対象とする暦年単位課税です。
    所得税は、個人が1月1日から12月31日までの暦年単位で得た所得に対して課される。2021.3-32-1
    所得税は、個人が1月1日から12月31日までの暦年単位で得た所得に対して課される。2019.5-31-2
    所得税は、原則として、個人が1月1日から12月31日までに得た所得に対して課される。2018.5-31-1
    所得税は、個人が1月1日から12月31日までの暦年単位で得た所得に対して課税される。2013.1-31-1
  2. [不適切]。賦課課税方式ではありません。所得税は、納税者自らが1年間の所得金額とそれに応じた税額を計算し、申告を行うことで税額が確定する申告納税方式です。会社員の場合は、会社が納税者の代わりに申告していることになります。
    国や地方公共団体が所得や納付すべき税額を決定する方式は「賦課課税方式」と呼ばれ、不動産取得税、固定資産税、自動車税、個人住民税などで採用されています。
    所得税では、賦課課税方式が採用され、税務署長が所得や納付すべき税額を決定する。2021.3-32-4
  3. 適切。課税総所得金額に乗ずる税率は、所得の部分ごとに段階的に区分されていて、所得金額が高い部分ほど高い税率が適用される超過累進課税率です。税率は5%~45%の7段階に区分されています。
    所得税額の計算において課税総所得金額に乗じる税率には、課税総所得金額が大きくなるにつれて段階的に税率が高くなる超過累進税率が採用されており、その最高税率は30%である。2024.1-31-4
    所得税額の計算において課税総所得金額に乗じる税率は、課税総所得金額が大きくなるにつれて段階的に税率が高くなる超過累進税率が採用されている。2023.9-31-4
    所得税の課税総所得金額に対する税率は、課税総所得金額が大きくなるにつれて税率が高くなる超過累進税率が採用されている。2021.3-32-3
    課税総所得金額に対する所得税の税率は、課税総所得金額が大きくなるにつれて税率が高くなる超過累進税率である。2019.1-31-1
    課税総所得金額に対する所得税の税率は、課税総所得金額が大きくなるにつれて税率が高くなる超過累進税率である。2018.5-31-2
  4. 適切。所得税では、各所得の性質や税の負担能力に応じた課税を実現するために、事業所得、不動産所得、給与所得、利子所得、配当所得、一時所得、譲渡所得、雑所得、山林所得、退職所得の10種類に所得を区分し、各所得ごとに定められた方法で所得金額を計算します。
    所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。2023.9-31-3
    所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。2022.5-31-1
    所得税では、課税対象となる所得を14種類に区分して、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。2020.1-31-3
    所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。2019.5-31-3
    所得税では、課税対象となる所得を8種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。2019.1-31-2
    所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。2015.9-31-1
    所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。2014.9-31-2
したがって不適切な記述は[2]です。