不動産に関する法令上の規制 (全51問中30問目)

No.30

建物の区分所有等に関する法律に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
出典:2015年9月試験 問46
  1. 区分所有者は、敷地利用権が数人で有する所有権その他の権利である場合には、規約に別段の定めがない限り、専有部分とその専有部分に係る敷地利用権とを分離して処分することができない。
  2. 集会室や共用の応接室など区分所有権の対象となる建物部分について、規約により共用部分と定めた場合であっても、その旨の登記をしなければ第三者に対抗することができない。
  3. 集会において、区分所有者および議決権の各5分の4以上の賛成により、建物を取り壊し、かつ、新たな建物を建築する旨の建替え決議をすることができる。
  4. 区分所有者が管理者を選任または解任する場合は、集会の決議が必要であり、規約で別段の方法を定めることはできない。

正解 4

解説

  1. 適切。区分所有者は、専有部分を所有するために敷地に対して有する敷地利用権が、数人で有する所有権その他の権利であるとき、原則として専有部分とその専有部分に係る敷地利用権とを分離して処分することはできません。ただし、規約に別段の定めがある場合は分離して処分することが可能です。
  2. 適切。集会室や共用の応接室など区分所有権の対象となる建物部分については、規約により共用部分と定めた場合は規約共用部分となり、その旨の登記をしなければ第三者に対抗することができません。
  3. 適切。区分所有建物の建替えは、区分所有者および議決権の各5分の4以上の賛成が必要になります。なお、規約の設定・変更・廃止等は4分の3以上の賛成が必要になります。
  4. [不適切]。区分所有法25条には以下の定めがあります。
    「区分所有者は、規約に別段の定めがない限り集会の決議によつて、管理者を選任し、又は解任することができる。」
    管理者の選任・解任には、原則として集会の決議が必要ですが規約で別段の方法を定めることも認められています。
したがって不適切な記述は[4]です。