贈与と法律 (全22問中1問目)

No.1

贈与に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
出典:2019年9月試験 問51
  1. 書面によらない贈与契約においては、その履行がなされた部分についても、各当事者はいつでも撤回することができる。
  2. 負担付贈与ではない贈与契約の贈与者は、贈与財産に瑕疵があることを知らないで贈与した場合であっても、その瑕疵について瑕疵担保責任を負う。
  3. 死因贈与契約は、贈与者の一方的な意思表示により成立する。
  4. 負担付贈与契約の受贈者がその負担である義務を履行しない場合、贈与者は、相当の期間を定めてその履行の催告をしてもその期間内に履行がないときは、その贈与契約の解除をすることができる。

正解 4

解説

  1. 不適切。口頭での約束などのように書面によらない贈与契約の場合、その履行が終わっていない部分に限り、当事者双方から撤回することができます。本肢のように「履行がなされた部分」については撤回できません。
  2. 不適切。贈与者は、その瑕疵を知りながら受贈者に告げなかった場合を除き、贈与財産の瑕疵について責任を負いません。一方、負担付贈与は双務契約として扱われるので、原則として隠れた瑕疵についても担保責任が生じます。
  3. 不適切。贈与契約は、一方が自己の財産を与える意思を示し、相手方がそれを承諾することによって成立します。死因贈与契約も贈与契約の1つですから受贈者の承諾が必要です。
  4. [適切]。負担付贈与には双務取引に関する規定が準用されるので、受贈者が債務を履行しない場合に、贈与者が期間を定めてその履行の催告をしたにもかかわらず期間内に履行がないときは、贈与者は負担付贈与契約を解除することができます。
したがって適切な記述は[4]です。