相続と法律 (全45問中1問目)

No.1

民法上の相続人に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
出典:2020年1月試験 問54
  1. 被相続人に子がいる場合、その子は第1順位の相続人となる。
  2. 被相続人の子が相続開始以前に廃除により相続権を失っているときは、その相続権を失った者に子がいても、その子(被相続人の孫)は代襲相続人とならない。
  3. 特別養子縁組が成立した場合、原則として、養子と実方の父母との親族関係は終了し、その養子は実方の父母の相続人とならない。
  4. 相続開始時における胎児は、すでに生まれたものとみなされるが、その後、死産となった場合には、相続人とならない。

正解 2

解説

  1. 適切。相続人の配偶者は常に法定相続人となり、子→直系尊属→兄弟姉妹の順で配偶者とともに法定相続人となります。
  2. [不適切]。代襲相続は、本来の法定相続人が「死亡・欠格・廃除」により相続できないときに発生します(相続放棄は代襲相続なし)。廃除の場合にも代襲相続が生じるので、本肢は不適切です。
    ※「廃除」とは、被相続人に対しての虐待や重大な侮辱があった場合に、被相続人が家庭裁判所に請求したことにより、その推定相続人の相続権が失われている状態です。
  3. 適切。養子制度には「普通養子縁組」と「特別養子縁組」があります。
    普通養子縁組
    養子が実父母との親子関係を存続したまま、養父母との親子関係をつくるという二重の親子関係となる縁組のこと。主に「家」存続や親のためを目的とする。
    特別養子縁組
    養子が実父母との親子関係を戸籍上も断ち切り、養父母との親子関係をつくる縁組のこと。子どもの福祉、利益を図ることを目的とする。
    特別養子縁組では、実親との親子関係が戸籍上も終了するので、実親が死亡した場合でも相続人となりません。
  4. 適切。相続開始時に胎児である者は、すでに生まれたものとみなされ、死産以外は子としての相続権が認められます。
したがって不適切な記述は[2]です。