相続と税金 (全38問中9問目)

No.9

下記<親族関係図>において、Aさんの相続に係る相続税の計算に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、Aさんの死亡により妻Bさん、子Cさん、父Dさんおよび兄Eさんは、いずれも相続または遺贈により財産を取得し、納付すべき相続税額が算出されている。また、いずれも日本国内に住所を有するものとする。
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出典:2017年5月試験 問57
  1. 妻Bさんは、相続の放棄をし、遺贈により財産を取得した場合であっても「配偶者に対する相続税額の軽減」の適用を受けることができる。
  2. 子Cさんは、未成年者控除の適用を受けることができる。
  3. 父Dさんは、一定の障害者に該当する場合、障害者控除の適用を受けることができる。
  4. 兄Eさんは、相続税の計算上、相続税額の2割加算の対象者となる。

正解 3

解説

  1. 適切。配偶者に対する相続税額の軽減の規定は、配偶者が相続を放棄した場合であっても当該配偶者が遺贈により取得した財産があるときは、適用を受けられます。
  2. 適切。相続人が未成年者のときは、相続税の額から一定の金額を差し引きます。これを未成年控除といいます。
    子Cさんは未成年ですので、「(20歳-10歳)×10万円=100万円」の税額控除が受けられます。
  3. [不適切]。相続人が85歳未満の障害者のときは、相続税の額から一定の金額を差し引きます。これを障害者控除といいます。
    障害者控除は、財産を取得した人が法定相続人である場合に限り適用を受けられます。このケースにおける法定相続人は妻Bさんと子Cさんであり、父Dさんは法定相続人に該当しません。このため障害者控除の適用は受けられません。
  4. 適切。相続や遺贈によって財産を取得した人が、被相続人の1親等の血族および配偶者以外の人である場合には、その人の相続税額に2割に相当する額が加算されます。これを「相続税額の2割加算」といいます。
    具体的には、下図のように被相続人の配偶者、父母、子ではなく、それらの代襲相続人でもない人がその対象になります。
    被相続人とその兄弟は2親等の血族にあたるので相続税額2割加算の対象者になります。
したがって不適切な記述は[3]です。