事業承継対策 (全11問中11問目)

No.11

毎期利益を計上している同族会社が行う次の諸施策のうち、1株当たりの利益金額の減少を通じて自社株式の類似業種比準価額の引下げに効果が見込めるものとして、最も不適切なものはどれか。
出典:2013年1月試験 問59
  1. 役員退職金の支払い
  2. 不良債権の処理による償却費の損金計上
  3. 高収益部門の分社化
  4. 普通配当金の増額

正解 4

解説

類似業種比準方式とは、評価会社と事業内容が類似する上場株式の株価をもとに、配当、利益、純資産を比較して評価額(類似業種比準価額)を求める方式です。
  1. 適切。役員の退職金の支払いは、純資産の利益剰余金から支払われ、全額が損金として扱われるため、純資産と利益金額の2つの減少が見込めます。このため評価額の引下げに効果があります。
  2. 適切。税務上、損金算入が可能な場合には利益金額が減少するため、評価額の引下げに効果があります。
  3. 適切。高収益部門を新設法人とし子会社化することで、親会社の利益が圧縮されるので、評価額の引下げに効果があります。
  4. [不適切]。普通配当金を増額すると、評価額が高くなってしまうため誤った施策です。
したがって不適切な記述は[4]です。