不動産について

齋藤さん
(No.1)
FP2級の勉強をしています。
不動産の鑑定評価と、財産の評価について確認したいことがあります。
不動産の鑑定評価は、不動産の売買の際に用いられ、財産の評価は、相続や贈与の際に用いられるという解釈で合ってますか??
もしそうなら、評価を同じにしてしまってはいけないのでしょうか。いちいち評価を変えるのは面倒ではないですか。
2024.04.29 23:12
マルさん
(No.2)
私は不動産鑑定のプロである不動産鑑定士ではないので、細かいところまで合っているかわかりませんが、私の理解している範囲でお答えしますね。

まず、不動産の鑑定評価は主に売買の際に用いられ、財産評価は相続や贈与の際に用いられる認識で合っています。

では、2つ目の質問の「面倒だから同じにすれば良いじゃない」ですが、これは目的が違うからなんです。
不動産鑑定評価は、主に売買の際の指標や参考にするために、その不動産の「適正価格」を知るためのものです。
それに対し、財産評価は相続や贈与の際の遺産分割や相続税の金額を求めるためのものです。

まず不動産鑑定評価から行きます。
不動産って一つとして同じものがありませんし、またそんなに頻繁に購入するものではないですよね。スーパーに売ってる野菜とかと違って適正な値段がわかりにくいものです。
今日本で一番高い土地は、公示価格を基にすると銀座の山野楽器の土地ですが、ここで1㎡あたり5500万ほどです。
仮にこの土地を買うとして、不動産屋に「いや、ここは1㎡あたり1億です」と言われたとします。こう言われたときに「高いよ」とか「安いよ」とか適正価格がわからないと判断できませんよね。

この適正価格をいろんなやり方で出すのがプロである不動産鑑定士なんです。そこには色んな要素が加味されます。例えばこの土地は近くに駅があって大変便利だからとか、人がたくさん住んでいるんで、ここに店つくったら集客力が高く利益をあげてくれそうだとか。
そうして出した適正価格を売買の際の参考にするんです。

では財産評価を見てみると、相続税や贈与税を計算する際の財産の価格は、原則として時価です。つまり、相続や贈与で手に入れたときの価額です。
じゃあみんなが不動産鑑定士に依頼して「この土地の時価はいくらです」と言ってきたら、収集つかなくなります。税金安くしたいからみんなが、安く言ってくる可能性もあります。
その金額によっては遺産分割で遺族が争い、一向に遺産分割が進まない可能性もあります。

だから、ある一定の基準として財産評価基準というものを基にしているんです。
原則は時価なんだけど、収集つかなくなるんで、財産評価基準にのっとって不動産を評価して相続税や贈与税を決定したり、遺産分割しているんです。
2024.05.02 00:46

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