ライフプランニングの考え方・手法(全33問中16問目)

No.16

年代に対応した一般的なライフステージ別資金運用に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2018年1月試験 問2
  1. 20~30歳代で、結婚や住宅取得に向けた資金作りに取り組む時期には、リスクのある資金運用も可能であるが、将来のために金銭管理の方法や運用の知識を身に付けることも重要である。
  2. 30~40歳代で、子どもの教育費や住宅取得のための資金計画を立てる時期には、資金の目的や本人の金融知識に適合した運用方法を選択することが重要である。
  3. 40~50歳代前半で、子どもの教育費や住宅ローンの返済など家計負担が重くなる時期には、セカンドライフを視野に入れた長期的な資金運用を検討することも重要となる。
  4. 50歳代後半以降で、セカンドライフのために退職金を含めた長期的な資金計画を立てる時期には、将来の生活資金確保のためリスクを気にせずハイリターン追求を優先する資金運用が重要となる。

正解 4

問題難易度
肢12.7%
肢21.6%
肢32.8%
肢492.9%

解説

  1. 適切。若い時は、たとえ多少の損失を出してもやり直すことができるので、比較的リスクの高い金融商品で資産運用することができます。また将来の資産確保のために金銭管理の方法や運用の知識を身に付けることが重要になります。
  2. 適切。一般に30~40歳代は、結婚して小さい子供がいる時期に当たり、住宅購入資金や教育費などの大きな資金が必要となる時期です。将来的に必要となる資金と余剰資金及び許容できるリスクを勘案して、保険や投資、預貯金などの運用方法の中から本人の金融知識や資金目的に適したものを組み合わせることが重要になります。
  3. 適切。一般に40~50歳代前半は、住宅ローン返済や教育費で支出が重なり大変な時期になりますが、子供が独立した以降のセカンドライフを視野に入れ、長期的な資金運用を検討することが重要です。
  4. [不適切]。記述中の「リスクを気にせずハイリターン追求を優先する資金運用が重要となる」が不適切です。
    50歳代後半以降になると、退職後の生活を見据えた資金運用が求められます。退職後の主な収入は退職金と年金になりますが、この時期に大きな損失がでると老後の生活プランを見直す必要が出てしまいかねません。将来の生活資金確保のためにリスクの少ない債権投資や元本保証型の商品を資産運用の方法として選択していくことが望まれます。
したがって不適切な記述は[4]です。