中小法人の資金計画(全30問中19問目)
No.19
下記<X社の貸借対照表>に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。2017年5月試験 問9
- 流動資産のうち、「現金及び預金」「売掛金」などの換金しやすい資産を当座資産という。
- 負債の部において、1年以内に返済しなければならないものは流動負債となり、返済期間が1年を超えるものは固定負債となる。
- X社の流動比率は、「500300×100(%)」で計算される。
- X社の自己資本比率は、「200600×100(%)」で計算される。
広告
正解 4
問題難易度
肢113.4%
肢27.9%
肢327.6%
肢451.1%
肢27.9%
肢327.6%
肢451.1%
分野
科目:A.ライフプランニングと資金計画細目:10.中小法人の資金計画
解説
- 適切。流動資産のうち、換金しにくい棚卸資産を除いた額が当座資産です。A社の貸借対照表では、商品を除いた「現金及び預金」と「売掛金」の合計が当座資産の額となります。
- 適切。流動負債は、負債のうち支払期限が1年以内に到来するものをいい「買掛金」「支払手形」「短期借入金」などがあります。これに対して、固定負債は、1年以内に支払期限が来ないものを指し「社債」「長期借入金」などがこれに含まれます。
- 適切。流動比率は、流動負債に対する流動資産の割合を示す指標で「流動資産÷流動負債×100」で計算します。値が高いほど企業の短期支払い能力は高いと判断されます。
流動資産は500百万円、流動負債は300百万円ですから、流動比率(%)は「500÷300×100≒167%」となります。 - [不適切]。自己資本比率は、総資産に対する自己資本(株主資本)の割合を示す指標で「自己資本÷総資産×100」で計算します。値が高いほど企業の財務健全性は高いと判断されます。
株主資本は600百万円、総資本(負債+純資産)は1,200百万円ですから、自己資本比率(%)は「600÷1,200×100=50%」となります。
広告