公的年金(全89問中66問目)

No.66

公的年金制度に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2015年9月試験 問5
  1. 基礎年金番号は、国民年金、厚生年金保険および共済年金(共済組合の長期給付)のすべての公的年金制度で共通して使用される番号で、公的年金の被保険者等や受給者1人につき1つの番号が割り当てられる。
  2. マクロ経済スライドは、被保険者数の減少と平均余命の伸びを毎年度の年金額の改定に反映させることにより、年金の給付水準を調整する仕組みである。
  3. 国民年金の保険料は、所定の手続きにより2年度分をまとめて納付することができる。
  4. 公的年金は、支給事由が生じた日の属する月の翌月から受給する権利が消滅した日の属する月まで、毎月15日に支払われる。

正解 4

問題難易度
肢14.5%
肢213.8%
肢315.0%
肢466.7%

解説

  1. 適切。基礎年金番号は、国民年金、厚生年金保険、共済年金のすべての公的年金制度で共通して使用される10桁の番号で、公的年金の被保険者等や受給者1人につき1つずつ割り当てられています。この番号によって年金に関する情報が一元管理されています。
  2. 適切。マクロ経済スライドとは、年金額を決定する際、賃金や物価の変動をそのまま反映させるのではなく、被保険者数の減少や平均余命の伸びなどを毎年度の年金額の改定に反映させて年金の給付水準を調整する仕組みです。
  3. 適切。国民年金の保険料は毎月納めることが基本ですが、所定の手続きにより6ヶ月分・1年分・2年分をまとめて前納することができ、それぞれの期間に応じ保険料が割り引かれます。
  4. [不適切]。公的年金は、原則として支給事由が生じた日の属する月の翌月から受給する権利が消滅した日の属する月まで、偶数月の15日に過去2ヶ月分が支給されます。
したがって不適切な記述は[4]です。