投資信託(全41問中34問目)

No.34

投資信託のパフォーマンスの評価に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2015年1月試験 問21
  1. 投資信託の運用報告書では、これまでの基準価額の推移や今後の運用方針を確認することができる。
  2. パッシブ型投資信託は、運用成果がベンチマークの収益率からかい離するほど、運用成果が優れていると判断される。
  3. 収益分配金の有無や分配金の支払いの回数が異なる投資信託であっても、年率換算した累積収益率を用いて運用成果を比較することができる。
  4. 投資対象が異なる投資信託であっても、シャープレシオを用いて運用実績を評価することができる。

正解 2

問題難易度
肢12.7%
肢279.0%
肢39.6%
肢48.7%

解説

  1. 適切。投資信託の運用報告書は、投資信託委託会社によって作成され、これまでの基準価額の推移・今後の運用方針・費用の明細等が記載されています。
  2. [不適切]。パッシブ型投資信託は、ベンチマークに連動する運用成果を目指す運用スタイルのため、運用成果がベンチマークの収益率に近しいほど優れていると判断されます。
  3. 適切。収益分配金の有無や分配金の支払いの回数が異なる投資信託では、手数料や分配金にかかる税金などは考慮せずに一定期間の収益率を示した累積収益率を用いて運用成果を比較することができます。
  4. 適切。シャープレシオはリスクとリターンの関係性を示す数値で、値が大きいほど少ないリスクで優れた投資効果(つまり効率の良い投資)だったと評価されます。シャープレシオは、異なるポートフォリオの投資効果を比較する際に用いられ、リスク調整後のリターンを計測することで運用実績を比較することができます。
したがって不適切な記述は[2]です。