FP2級過去問題 2014年5月学科試験 問24

問24

債券投資のリスクや格付けに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 債券の発行体の財務状況などにより、利払いや償還が不履行となるリスクを、信用リスク(デフォルトリスク)という。
  2. 債券の格付けは、発行体が同一の債券であれば、発行時期や利率にかかわらず、常に同一の格付けが付される。
  3. 一般に、トリプルB(BBB/Baa)以上の格付けが付されている債券は、投資適格債券とされる。
  4. 債券の格付けが引き下げられた場合、一般に、当該債券と残存期間が同一である国債との利回りの差(スプレッド)は大きくなる。

正解 2

問題難易度
肢13.8%
肢278.4%
肢38.1%
肢49.7%

解説

  1. 適切。債券の発行体の財務状況の悪化や経営不振などにより、償還や利払い等が履行されないリスクを、信用リスク(デフォルトリスク)といいます。
  2. [不適切]。発行体が同一であっても発行時期や表面利率などにより異なる格付けが付されることもあります。
  3. 適切。債券には、リスクがわかるように格付けされていて、BB格以下は投機的債券、BBB格以上は投資適格債券とされています。
  4. 適切。債券の信用格付が引き下げられると、債券の価格は値下がりし、利回りは上昇することになるので、残存期間が同一である国債との利回りの差(スプレッド)は大きくなります。
したがって不適切な記述は[2]です。