FP2級 2016年1月 実技(金財:生保)

【第3問】次の設例に基づいて、下記の各問(《問7》~《問9》)に答えなさい。
 Aさん(65歳)は、X株式会社(以下、「X社」という)の創業者社長である。Aさんは、後継者である長男Bさん(40歳)への事業承継にめどがついたこともあり、今期限りで勇退することを決意している。X社は、Aさんに支給する役員退職金の原資として、下記<資料1>の生命保険の解約返戻金を活用する予定である。
 先日、<資料1>の生命保険の解約に関する相談を生命保険会社の営業担当者であるファイナンシャル・プランナーのMさんにしたところ、長男Bさんを被保険者とする下記<資料2>の生命保険の提案を受けた。

<資料1>X社が現在加入している生命保険の契約内容
保険の種類
5年ごと利差配当付定期保険(特約付加なし)
契約年月日
2005年6月1日
契約者(=保険料負担者)
X社
被保険者
Aさん(加入時の年齢50歳)
死亡保険金受取人
X社
保険期間・保険料払込期間
95歳満了
死亡保険金額
1億円
年払保険料
280万円
65歳時の解約返戻金額
3,400万円
<資料2>Mさんが提案した生命保険の内容
保険の種類:終身保険(特約付加なし)
契約形態:契約者(=保険料負担者)・死亡保険金受取人=X社
被保険者=長男Bさん
保険金額
1億円
保険料払込期間
65歳
年払保険料
300万円
払込保険料累計額(①)
7,500万円
払込満了時の解約返戻金額(②)
7,960万円
受取率(②÷①)
106.1%(小数点第2位以下切捨て)
  • 上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。