FP2級 2019年9月 実技(金財:生保)

【第3問】次の設例に基づいて、下記の各問(《問7》~《問9》)に答えなさい。
 Aさん(70歳)は、X株式会社(以下、「X社」という)の創業社長である。Aさんは、今期限りで専務取締役の長男Bさん(43歳)に社長の座を譲り、勇退することを決意している。Aさんは、X社が現在加入している<資料1>の生命保険が解約返戻金のピークを迎えることから、生命保険会社の営業担当者であるファイナンシャル・プランナーのMさんに当該生命保険に関する相談をした。また、AさんはMさんから次期社長である長男Bさんの退職金準備を目的とした下記の<資料2>の生命保険の提案を受けた。

<資料1>X社が現在加入している生命保険の契約内容
保険の種類:無配当逓増定期保険(特約付加なし)
契約年月日
2011年12月1日(62歳時加入)
契約者(=保険料負担者)
X社
被保険者
Aさん
死亡保険金受取人
X社
保険期間・保険料払込期間
78歳満了
基本保険金額
5,000万円
逓増率変更年度
第9保険年度
年払保険料
400万円
現時点の解約返戻金額
2,900万円
  • 保険料の払込みを中止し、払済終身保険に変更することができる。
  • 解約返戻金額の80%の範囲内で、契約者貸付制度を利用することができる。
<資料2>AさんがMさんから提案を受けた生命保険の内容
保険の種類:無配当低解約返戻金型終身保険(特約付加なし)
契約者(=保険料負担者)
X社
被保険者
長男Bさん
死亡保険金受取人
X社
保険料払込期間
65歳満了
死亡保険金額
5,000万円
年払保険料
200万円
65歳までの払込保険料累計額
4,400万円
65歳満了時の解約返戻金額
4,600万円(低解約返戻金期間満了時)
  • 解約返戻金額の80%の範囲内で、契約者貸付制度を利用することができる。
  • 上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。