FP2級過去問題 2021年3月学科試験 問49

問49

Aさんは、所有する土地の有効活用を検討している。貸しビルを建設する際の土地の有効活用の手法の一般的な特徴についてまとめた下表の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
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  1. (ア)Aさん (イ)デベロッパー (ウ)必要
  2. (ア)デベロッパー (イ)Aさん (ウ)必要
  3. (ア)Aさん (イ)Aさん (ウ)不要
  4. (ア)デベロッパー (イ)デベロッパー (ウ)不要

正解 3

解説

4つの土地の有効活用の手法は次のとおりです。
定期借地権方式
定期借地権を設定して土地を貸し、賃貸料を受け取る
建設協力金方式
入居予定のテナント等から貸与された保証金や建設協力金を建設資金の全部または一部に充当して、土地所有者が建物を建設し、テナントからは建物賃貸料を受け取る
事業受託方式
土地所有者が資金を拠出し、専門業者に土地活用のすべてを委任する
等価交換方式
土地の所有者が提供した土地に、専門業者(デベロッパー)が建物を建築し、出資比率に応じて土地・建物の権利を配分する
〔(ア)について〕
定期借地権方式は土地を貸し出すことで賃料収入を得る方式です。よって、所有名義は「Aさん」のままです。

〔(イ)について〕
建築協力金方式では、土地所有者が協力金を元手に賃貸用建物を建築します。よって、貸しビルの所有名義は「Aさん」となります。

〔(ウ)について〕
等価交換方式では、土地所有者は建築費用を負担する代わりに土地を提供します。よって、建築費用の負担は「不要」です。

したがって適切な組合せは[3]になります。