FP2級 2022年1月 実技(金財:個人)

【第3問】次の設例に基づいて、下記の各問(《問7》~《問9》)に答えなさい。
 大学卒業後、X株式会社(以下、「X社」という)に勤務した会社員のAさんは、現在、妻Bさんおよび長女Cさんとの3人家族である。Aさんは、2023年11月に定年を迎え、X社から退職金の支給を受けた。Aさんは、X社の継続雇用制度を利用して、引き続きX社に勤務している。なお、金額の前の「▲」は赤字であることを表している。

<Aさんとその家族に関する資料>
Aさん(60歳)
会社員
妻Bさん(54歳)
専業主婦。2023年中にパートタイマーとして給与収入80万円を得ている。
長女Cさん(21歳)
大学生。2023年中の収入はない。
<Aさんの2023年分の収入等に関する資料>
  1. 給与収入の金額:900万円
  2. 不動産所得の金額:▲100万円
    損失の金額100万円のうち、当該不動産所得を生ずべき土地の取得に係る負債の利子10万円を含む。
  3. 一時払変額個人年金保険(10年確定年金)の解約返戻金
    契約年月
    2015年5月
    契約者(=保険料負担者)・被保険者
    Aさん
    死亡給付金受取人
    妻Bさん
    解約返戻金額
    600万円
    正味払込保険料
    500万円
  4. X社から支給を受けた退職金の額:2,700万円
    • 定年を迎えるまでの勤続年数は36年8カ月である。
    • 「退職所得の受給に関する申告書」を提出している。
  • 妻Bさんおよび長女Cさんは、Aさんと同居し、生計を一にしている。
  • Aさんとその家族は、いずれも障害者および特別障害者には該当しない。
  • Aさんとその家族の年齢は、いずれも2023年12月31日現在のものである。
  • 上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。