FP2級 2022年5月 実技(FP協会:資産設計)問25

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問25

キャッシュフロー表を作成するうえでは、収入や支出などの変動率、金融資産の運用利回りの予測が重要である。運用利回り等の変動に影響を与える要因についての次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 外国為替相場が円高になると、輸入物価を押し上げる要因となり得る。
  2. 新発30年国債利回りは、国内長期金利の代表的な指標である。
  3. 変動金利型住宅ローンの適用金利については、短期プライムレートを基準とする金融機関が主流である。
  4. 消費者物価指数の算出では、消費税率の引上げがあっても増税分を差し引いて計算し、結果に影響しないようになっている。

正解 3

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:3.ライフプランニングの考え方・手法

解説

  1. 不適切。1ドル=100円のとき1ドルの製品は100円で購入できますが、円高になり1ドル=80円になったときは、同じ1ドルの製品を買うためには80円が必要になります。このように外国為替相場が円高になると、輸入物価を押し下げるひとつの要因となります。
  2. 不適切。長期金利は、金融機関が1年以上のお金を貸し出すときに適用する金利のことで、新発10年物国債の利回りが国内長期金利の代表的な指標になります。
  3. [適切]。短期プライムレートは、銀行が業績が良いなど優良企業に対して1年未満の短期貸し出しの際に適用される金利ですが、変動金利型住宅ローンで適用される金利は、短期プライムレートに1%を上乗せした金利が一般的です。
  4. 不適切。消費者物価指数は、全世帯で購入する財やサービスの価格の変動を数値化しているため、財やサービスの購入と共に徴収される消費税の価格も含まれます。そのため、消費税率が引き上げられ消費者の支払価格が増えることは消費者物価指数を押し上げる要因となります。
したがって適切な記述は[3]です。