FP2級 2022年5月 実技(金財:生保)

【第5問】次の設例に基づいて、下記の各問(《問13》~《問15》)に答えなさい。
 個人で不動産賃貸業を営んでいるAさん(75歳)は、妻Bさん(72歳)および長女Cさん(45歳)と3人でX市内の自宅で暮らしている。Aさんの推定相続人は、妻Bさん、長女Cさんおよび二女Dさん(41歳)の3人である。
 長女Cさんは、X市内の地元企業に勤務している。一方、二女Dさんは他県にある上場企業に勤務しており、X市に戻る意思はない。
 Aさんは、自身の相続に関し、不動産賃貸業を手伝ってくれている長女Cさんに賃貸ビルを相続させたいと考えている。しかし、二女Dさんは長女Cさんと折り合いが悪く、Aさんは、遺産分割について長女Cさんと二女Dさんがもめてしまうのではないかと心配している。

<Aさんの推定相続人>
妻Bさん
Aさんと自宅で同居している。
長女Cさん
会社員。Aさん夫妻と同居している。
二女Dさん
会社員。夫と2人で戸建て住宅(持家)に住んでいる。
<Aさんの主な所有財産(相続税評価額、下記の生命保険を除く)>
現預金
7,000万円
自宅(敷地400㎡)
7,000万円(注)
自宅(建物)
2,000万円
賃貸ビル(敷地400㎡)
7,000万円(注)
賃貸ビル(建物)
5,000万円
(注)「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」適用前の金額

<Aさんが加入している一時払終身保険の内容>
契約者(=保険料負担者)・被保険者
Aさん
死亡保険金受取人
妻Bさん
死亡保険金額
2,000万円
  • 上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。