FP2級過去問題 2022年9月学科試験 問26

問26

上場会社であるA株式会社(以下「A社」という)に係る株式投資の指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

<A社のデータ>
株価:2,500円
発行済株式数:600万株
配当金総額(年):4億5,000万円
当期純利益(年):12億円
自己資本(=純資産):300億円
※上記以外の数値は考慮しないものとする。
  1. A社株式のPERは、12.5倍である。
  2. A社株式のPBRは、2.0倍である。
  3. A社株式の配当利回りは、3.0%である。
  4. A社のROEは、4.0%である。

正解 2

問題難易度
肢15.9%
肢271.6%
肢313.6%
肢48.9%

解説

  1. 適切。PER(株価収益率)は「株価÷1株当たりの純利益」で計算します。株価は2,500円、1株当たり純利益は「12億円÷600万株=200円」なので、PERは「2,500円÷200円=12.5倍」です。
  2. [不適切]。PBR(株価純資産倍率)は「株価÷1株当たりの純資産」で計算します。株価は2,500円、1株当たり純資産は「300億円÷600万株=5,000円」なので、PBRは「2,500円÷5,000円=0.5倍」です。
  3. 適切。配当利回りは「1株当たり年間配当金÷株価×100」で計算します。株価は2,500円、1株当たり年間配当金は「4億5,000万円÷600万株=75円」なので、配当利回りは「75円÷2,500円×100=3%」です。
  4. 適切。ROE(自己資本利益率)は「当期純利益÷自己資本×100」で計算します。当期純利益は12億円、自己資本は300億円なので、ROEは「12億円÷300億円×100=4%」です。
したがって不適切な記述は[2]です。