FP2級 2023年5月 実技(金財:生保)

【第3問】次の設例に基づいて、下記の各問(《問7》~《問9》)に答えなさい。
 Aさん(65歳)は、X株式会社(以下、「X社」という)の創業社長である。X社は、売上金額・利益金額ともに増加傾向にあり、業績は順調に推移している。
 Aさんは、今期限りで専務取締役の長男Bさん(40歳)に社長の座を譲り、勇退することを決意している。X社は、現在、下記の<資料1>の生命保険に加入している。
 また、長男Bさんは、生命保険会社の営業担当者であるファイナンシャル・プランナーのMさんから、下記の<資料2>の生命保険の提案を受け、加入を検討している。

<資料1>X社が現在加入している生命保険の契約内容
保険の種類
長期平準定期保険(特約付加なし)
契約年月日
2008年9月1日
契約者(=保険料負担者)
X社
被保険者
Aさん
死亡保険金受取人
X社
保険期間・保険料払込期間
95歳満了
死亡・高度障害保険金額
1億円
年払保険料
300万円
現時点の解約返戻金額
3,500万円
現時点の払込保険料累計額
4,500万円
  • 解約返戻金額の80%の範囲内で、契約者貸付制度を利用することができる。
  • 保険料の払込みを中止し、払済終身保険に変更することができる。

<資料2>長男Bさんが提案を受けた生命保険の内容
保険の種類:無配当特定疾病保障定期保険(無解約返戻金型・特約付加なし)
契約者(=保険料負担者)
X社
被保険者
長男Bさん
死亡保険金受取人
X社
保険期間
10年(自動更新タイプ)
死亡・高度障害・特定疾病保険金額
5,000万円
年払保険料
30万円
  • 死亡・高度障害の場合に加え、がん(悪性新生物)と診断確定された場合、または急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態に該当した場合に保険金が支払われる。
  • 上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。