FP2級過去問題 2023年9月学科試験 問3

問3

公的医療保険に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
  • 健康保険の適用事業所に常時使用される()未満の者は、原則として、健康保険の被保険者となる。
  • 健康保険の傷病手当金の額は、原則として、1日につき、支給開始日の属する月以前の直近の継続した()間の各月の標準報酬月額を平均した額の30分の1に相当する額の3分の2に相当する金額である。
  • 個人事業主や農林漁業者などが被保険者となる国民健康保険は、()もしくは国民健康保険組合が保険者として運営している。
  1. (ア)70歳 (イ) 6ヵ月 (ウ)都道府県および市町村(特別区を含む)
  2. (ア)70歳 (イ)12ヵ月 (ウ)国
  3. (ア)75歳 (イ) 6ヵ月 (ウ)国
  4. (ア)75歳 (イ)12ヵ月 (ウ)都道府県および市町村(特別区を含む)

正解 4

問題難易度
肢117.0%
肢29.5%
肢37.4%
肢466.1%

解説

〔(ア)について〕
健康保険の被保険者となるのは、健康保険の適用事業所に常時使用される75歳未満の者です。健康保険法には年齢の定めはありませんが、75歳になると、それまで加入していた健康保険や国民健康保険から脱退して、ほぼすべての人が後期高齢者医療制度の被保険者となるため、実質的に75歳までとなっています。なお、70歳未満というのは厚生年金の被保険者の年齢です。

〔(イ)について〕
傷病手当金の支給額は、以下の式で算出される"1日当たりの金額"に対象日数を乗じて計算されます。"1日当たりの金額"は、支給開始日以前の12カ月間の各月の標準報酬月額の平均を30日で除した額の3分の2です。
1/402.png/image-size:452×42
〔(ウ)について〕
国民健康保険制度は、地域によって加入する「市町村国民健康保険(市町村国保)」と業種ごとに組織される「国民健康保険組合」の2つで構成されています。市町村国保の保険者は、都道府県および市町村(特別区含む)であり、国ではありません。

したがって[4]の組合せが適切です。