FP2級 2023年9月 実技(金財:生保)

【第3問】次の設例に基づいて、下記の各問(《問7》~《問9》)に答えなさい。
 Aさん(71歳)は、X株式会社(以下、「X社」という)の代表取締役社長である。Aさんは、今期限りで専務取締役の長男Bさん(40歳)に社長の座を譲り、勇退することを決意している。
 Aさんは、先日、<資料1>の生命保険に関して、生命保険会社の営業担当者であるファイナンシャル・プランナーのMさんに相談した。また、Mさんから、長男Bさんを被保険者とする<資料2>の生命保険の提案を受けた。

<資料1>X社が現在加入している生命保険の契約内容
保険の種類:終身保険(特約付加なし、予定利率:5.5%)
契約年月日
1992年12月1日(40歳時加入)
契約者(=保険料負担者)
X社
被保険者
Aさん
死亡保険金受取人
X社
死亡・高度障害保険金額
5,000万円
保険料払込期間
65歳満了(保険料の払込みは満了している)
年払保険料
90万円
払込保険料累計額
2,250万円(25年間の累計額)
現時点の解約返戻金額
2,300万円

<資料2>Mさんから提案を受けた生命保険の内容
保険の種類:無配当定期保険(特約付加なし)
契約者(=保険料負担者)
X社
被保険者
長男Bさん
死亡保険金受取人
X社
死亡・高度障害保険金額
1億円
保険期間・保険料払込期間
95歳満了
年払保険料
200万円
最高解約返戻率
83%
  • 保険料の払込みを中止し、払済終身保険に変更することができる。
  • 所定の範囲内で、契約者貸付制度を利用することができる。
  • 上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。