FP2級 2024年5月 実技(金財:個人)

【第5問】次の設例に基づいて、下記の各問(《問13》~《問15》)に答えなさい。
 X株式会社(非上場会社・製造業、以下、「X社」という)の代表取締役社長であるAさん(68歳)は、自宅で妻Bさん(66歳)および長男Cさん(43歳)夫妻と同居している。Aさんは、2年後をめどに、X社の専務取締役である長男Cさんに事業を承継する予定であり、将来、長男CさんにはX社に有償で貸し付けているX社本社建物とその敷地を相続させ、妻Bさんには自宅および相応の現預金等を相続させるつもりでいる。
 なお、長女Dさんは、半年前に病気で死亡しており、Aさんは、大学への進学を希望している孫Eさん(17歳)のために教育資金等の援助をしたいと思っている。

〈Aさんの親族関係図〉
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〈Aさんの主な所有財産(相続税評価額)〉
現預金等
7,500万円
X社株式
1億2,000万円
自宅敷地(300㎡)
4,800万円(注)
自宅建物
1,200万円
X社本社敷地(500㎡)
8,000万円(注)
X社本社建物
2,500万円

合計
3億6,000万円
(注)「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」適用前の金額
  • 上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。