FP2級 2024年9月 実技(金財:生保)

【第3問】次の設例に基づいて、下記の各問(《問7》~《問9》)に答えなさい。
 Aさん(70歳)は、X株式会社(以下、「X社」という)の創業社長である。X社は、売上金額・利益金額ともに増加傾向にあり、業績は順調に推移している。Aさんは、今期限りで専務取締役の長男Bさん(45歳)に社長の座を譲り、勇退することを決意している。Aさんは、先日、〈資料1〉の生命保険の解約に関して、生命保険会社の営業担当者であるファイナンシャル・プランナーのMさんに相談したところ、長男Bさんを被保険者とする〈資料2〉の生命保険の提案を受けた。

〈資料1〉X社が現在加入している生命保険の契約内容
保険の種類:長期平準定期保険(特約付加なし)
契約年月日
2004年12月1日
契約者(=保険料負担者)
X社
被保険者
Aさん
死亡保険金受取人
X社
保険期間・保険料払込期間
95歳満了
死亡・高度障害保険金額
1億円
年払保険料
300万円
現時点の解約返戻金額
4,600万円
現時点の払込保険料累計額
6,000万円
  • 保険料の払込みを中止し、払済終身保険に変更することができる。
〈資料2〉Mさんから提案を受けた生命保険の内容
保険の種類:特定疾病保障定期保険(特約付加なし)
契約者(=保険料負担者)
X社
被保険者
長男Bさん
死亡保険金受取人
X社
保険期間・保険料払込期間
90歳満了
死亡・高度障害・特定疾病保険金額
1億円
年払保険料
340万円
最高解約返戻率
82.0%
  • 死亡および所定の高度障害状態に該当した場合に加え、がん(悪性新生物)と診断確定された場合、または急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態に該当した場合に保険金が契約者に支払われる。
  • 所定の範囲内で、契約者貸付制度を利用することができる。
  • 上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。