非上場企業であるX株式会社（以下、「X社」という）の代表取締役社長のAさんは、2024年8月5日（月）に病気により80歳で死亡した。
　Aさんが保有していたX社株式（発行済株式数の全部）は、後継者である長男Cさんが相続により取得する予定である。なお、二男Dさんは、Aさんの相続開始前に死亡している。

〈Aさんの親族関係図〉〈各人が取得する予定の相続財産（みなし相続財産を含む）〉

1. 妻Bさん（77歳）
   

   現預金

   2,000万円（相続税評価額）

   自宅（敷地300㎡）

   2,000万円（「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」適用後の金額）

   自宅（建物）

   1,000万円（固定資産税評価額）

   死亡保険金

   2,000万円（契約者（=保険料負担者）・被保険者はAさん、死亡保険金受取人は妻Bさん）

   死亡退職金

   5,000万円（X社から支給された金額）

2. 長男Cさん（50歳）
   

   現預金

   7,000万円（相続税評価額）

   X社株式

   1億8,000万円（相続税評価額）

   ※相続税におけるX社株式の評価上の規模区分は「大会社」であり、特定の評価会社には該当しない。
3. 孫Eさん（21歳）
   現預金：□□□万円（相続税評価額）
4. 孫Fさん（20歳）
   現預金：□□□万円（相続税評価額）

• 問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。
• 上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。