FP2級 2025年5月 実技(金財:生保)

【第5問】次の設例に基づいて、下記の各問(《問13》~《問15》)に答えなさい。
 会社員のAさん(57歳)の父Cさんは、賃貸アパートの貸付事業を行い、X市内の自宅(実家)で1人暮らしをしていたが、先月、病気により死亡した。父Cさんの相続に係る相続人は、Aさんおよび弟Bさん(55歳)の2人である。
 父Cさんは、生前に家族と相続について話し合っておらず、遺言書も作成していなかった。Aさんは、弟Bさんと相談して遺産分割を行う予定であるが、相続税の申告等、わからないことが多い。
 また、Aさんおよび弟Bさんは、他県でそれぞれが所有する自宅に住んでおり、X市に戻る予定はない。実家の建物は築後かなりの期間が経過しており、老朽化が激しく、管理にも手間がかかるため、実家(敷地および建物)については、相続手続の終了後、売却したいと思っている。また、父Cさんが所有していた賃貸アパート(敷地および建物)については、Aさんが相続により取得し、貸付事業を承継する予定である。

〈父Cさんの主な相続財産(相続税評価額、下記の生命保険を除く)〉
  1. 現預金:4,000万円
  2. 自宅(実家)
    敷地(350㎡):8,000万円
    建物:300万円
  3. 賃貸アパート(全室、賃貸中)
    敷地(300㎡):4,500万円(注)
    建物(6室):2,000万円
  1. 「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」適用前の金額

〈父Cさんが加入していた一時払終身保険の内容〉
契約者(=保険料負担者)・被保険者
父Cさん
死亡保険金受取人
Aさん
死亡保険金額
1,000万円
  • 上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと