生命保険(全154問中1問目)
No.1
生命保険の保険料等の一般的な仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。2024年9月試験 問12
- 大数の法則は、個々の事象では偶発的でも、事象を多く集めると一定の法則が見出せることをいう。
- 収支相等の原則は、保険会社が受け取る保険料等の総額が、保険会社が支払う保険金等の総額と等しくなるように保険料を算定することをいう。
- 責任準備金は、保険会社が、将来の保険金等および契約者配当金の支払財源として保険数理に基づいて算定し、積み立てておく準備金である。
- 契約者が支払う保険料は、保険金等の支払財源となる純保険料と、保険会社が保険事業を運営・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料から構成されている。
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正解 3
問題難易度
肢17.7%
肢218.4%
肢356.9%
肢417.0%
肢218.4%
肢356.9%
肢417.0%
分野
科目:B.リスク管理細目:3.生命保険
解説
- 適切。大数の法則とは、サイコロを振り続けると各出目の出現率が理論上の1/6に近づくように、数が少なく不確定なことでも、集団になると一定の法則が成り立つことをいいます。特定の個人の死亡率は予測できなくても、全体としては年齢ごとの死亡率は一定割合に収束するため、保険会社は適切にリスクを見積もることができます。
- 適切。収支相等の原則とは、保険会社の収入と支出が等しくなるように保険料を算定する原則です。保険会社の収入は、保険会社が受け取る保険料と運用益の合計であり、保険会社の支出は、保険会社が支払う保険金と保険会社の運営費などの経費の合計です。収支相等の原則は、保険会社が受け取る保険料等の総額が、保険会社が支払う保険金等の総額と等しくなるように保険料を算定する原則をいう。(2023.5-11-1)収支相等の原則は、保険会社が受け取る保険料等の総額が、保険会社が支払う保険金等の総額と等しくなるように保険料を算定する原則をいう。(2021.9-11-1)
- [不適切]。責任準備金は、保険会社が将来の保険金・給付金を支払うために積み立てている金額です。配当金の支払財源として積み立てるものではありません。
責任準備金は、保険料積立金・未経過保険料・払戻積立金・危険準備金からなり、このうち保険料積立金と払戻積立金については、原則として平準純保険料式と呼ばれる保険数理に基づいて積立金額を算出することが保険業法で定められています。責任準備金は、保険会社が将来の保険金等の支払いの財源とするため、保険数理に基づいて算定し、積み立てる準備金である。(2023.1-12-4)責任準備金は、将来の保険金・給付金等の支払いの責任に応じるために、保険数理に基づいて算定されて積み立てられる。(2019.5-11-4) - 適切。生命保険料は、将来保険会社が支払う保険金・給付金等の財源となる「純保険料」と、保険契約や保険会社の事業を維持するために必要な費用の財源となる「付加保険料」で構成されます。保険料のうち、将来の保険金等の支払財源となる純保険料は、予定死亡率に基づいて計算され、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料は、予定利率および予定事業費率に基づいて計算される。(2023.5-11-2)保険料は、将来の保険金等の支払いの財源となる純保険料と、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料で構成されている。(2023.1-12-1)保険料は、将来の保険金・給付金等の支払い財源となる純保険料と、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料で構成される。(2022.9-11-2)保険料は、将来の保険金・給付金等の支払いの財源となる純保険料と、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料で構成される。(2021.9-11-2)保険料の内訳は、将来の保険金・給付金等の支払いの財源となる純保険料と、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料とに分けられる。(2019.5-11-1)
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