生命保険(全154問中24問目)
No.24
生命保険の保険料等の一般的な仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。2023年1月試験 問12
- 保険料は、将来の保険金等の支払いの財源となる純保険料と、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料で構成されている。
- 保険料は、予定死亡率、予定利率、予定事業費率の3つの予定基礎率に基づいて算定される。
- 終身保険の死亡保険金の支払いに充てるために必要な保険料の計算に用いられる予定死亡率が高く設定された場合、新規契約の保険料は安くなる。
- 責任準備金は、保険会社が将来の保険金等の支払いの財源とするため、保険数理に基づいて算定し、積み立てる準備金である。
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正解 3
問題難易度
肢12.9%
肢23.3%
肢385.3%
肢48.5%
肢23.3%
肢385.3%
肢48.5%
分野
科目:B.リスク管理細目:3.生命保険
解説
- 適切。保険料は、将来保険会社が支払う保険金・給付金等の財源となる「純保険料」と、保険契約や保険会社の事業を維持するために必要な費用の財源となる「付加保険料」で構成されます。契約者が支払う保険料は、保険金等の支払財源となる純保険料と、保険会社が保険事業を運営・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料から構成されている。(2024.9-12-4)保険料のうち、将来の保険金等の支払財源となる純保険料は、予定死亡率に基づいて計算され、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料は、予定利率および予定事業費率に基づいて計算される。(2023.5-11-2)保険料は、将来の保険金・給付金等の支払い財源となる純保険料と、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料で構成される。(2022.9-11-2)保険料は、将来の保険金・給付金等の支払いの財源となる純保険料と、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料で構成される。(2021.9-11-2)保険料の内訳は、将来の保険金・給付金等の支払いの財源となる純保険料と、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる付加保険料とに分けられる。(2019.5-11-1)
- 適切。保険料は、大数の法則と収支相等の原則に基づき、次の3つの予定基礎率を用いて算定されます。
- 予定死亡率
- 統計に基づいて性別・年齢ごとに算出される死亡者数の割合
- 予定利率
- 保険会社が保険料を運用することにより得られる予想利回り
- 予定事業費率
- 保険会社の事業を運営していく上で必要となる経費の割合
保険料は、大数の法則および収支相等の原則に基づき、予定死亡率、予定利率および予定事業費率の3つの予定基礎率を用いて算定される。(2022.9-11-1) - [不適切]。予定死亡率を高く設定すると、死亡保険における保険会社の支払い予定額が増えますから、それに充てるために新規契約の保険料は高くなります。終身保険について、保険料の算定に用いられる予定利率が引き上げられた場合、新規契約の保険料は安くなる。(2023.5-11-3)
- 適切。責任準備金は、保険会社が将来の保険金・給付金を支払うために積み立てている金額です。責任準備金は、保険料積立金・未経過保険料・払戻積立金・危険準備金からなり、このうち保険料積立金と払戻積立金については、原則として平準純保険料式と呼ばれる保険数理に基づいて積立金額を算出することが保険業法で定められています。責任準備金は、保険会社が、将来の保険金等および契約者配当金の支払財源として保険数理に基づいて算定し、積み立てておく準備金である。(2024.9-12-3)責任準備金は、将来の保険金・給付金等の支払いの責任に応じるために、保険数理に基づいて算定されて積み立てられる。(2019.5-11-4)
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