損害保険(全106問中66問目)
No.66
任意加入の自動車保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約は考慮しないものとする。2017年5月試験 問17
- ノンフリート等級別料率制度は、契約者の前契約の有無や事故歴に応じて1等級から20等級に区分し、等級ごとに保険料の割増・割引を行う制度である。
- 対物賠償保険では、被保険者が被保険自動車の運転中の事故により他の自動車に損害を与えた場合、損害賠償として支払われる保険金の額は、被害者の過失割合に応じて減額される。
- 人身傷害保険では、被保険者が被保険自動車の運転中に単独事故を起こして後遺障害を負った場合は、補償の対象とならない。
- 対人賠償保険では、被保険者が被保険自動車の運転中の事故により同居している自分の子にケガをさせた場合は、補償の対象とならない。
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正解 3
問題難易度
肢14.6%
肢217.7%
肢367.6%
肢410.1%
肢217.7%
肢367.6%
肢410.1%
分野
科目:B.リスク管理細目:4.損害保険
解説
- 適切。ノンフリート等級別料率制度は、契約者をノンフリート等級や事故歴に応じて1等級から20等級に区分し、等級に応じた支払保険料を設定する制度です。
- 適切。対物賠償保険は、被保険者が自動車事故によって他人の財物に損害を与えた際に負った法律上の損害賠償責任を補償する保険です。支払われる保険金の額は、被害者の過失割合に応じて減額されます。対物賠償保険では、被保険者が被保険自動車の運転中の事故により他の自動車に損害を与えた場合、損害賠償として支払われる保険金の額は、被害者の過失割合に応じて減額される。(2019.9-15-1)
- [不適切]。人身傷害保険は、本人や家族が自動車事故で死傷した場合に損害を補償する保険で、被保険者が被保険自動車の運転中に単独事故を起こして後遺障害を負った場合でも補償の対象となります。
単独事故の場合、自賠責保険や対人賠償保険は使用することができませんので、自分に発生した損害に対して補償するためには、「人身傷害保険」や「搭乗者傷害保険」などに加入しておくことが望まれます。 - 適切。対人賠償保険は、事故によって他人を死傷させ賠償責任を負った場合で、自賠責保険から支払われる金額を超える部分に関して保険金が支払われます。対物賠償における「他人」とは、記名被保険者および運転者の父母・配偶者・子以外の人なので、被害者が被保険者の子である場合には、保険金支払いの対象外となります。自動車保険の対人賠償保険では、被保険者が被保険自動車の運転中に起こした事故が原因で、兄弟姉妹がケガをしたことにより法律上の損害賠償責任を負った場合、補償の対象となる。(2022.5-15-2)個人賠償責任保険では、被保険者が通学のため自転車を走行しているときに歩行者に衝突してケガを負わせたことについて、法律上の損害賠償責任を負った場合、補償の対象となる。(2021.5-15-2)対人賠償保険では、被保険者が被保険自動車の運転中の事故により配偶者にケガをさせた場合、補償の対象とならない。(2019.9-15-3)
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