投資信託(全41問中33問目)

No.33

株式投資信託の運用手法等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2015年5月試験 問23
  1. パッシブ運用は、経済、金利の動向や企業調査等を踏まえ、ベンチマークを上回る運用成果を目指す運用スタイルである。
  2. バリュー投資は、現在の利益水準や純資産などに対して株価が割安であると考えられる銘柄を選択して投資する運用スタイルである。
  3. ボトムアップ・アプローチは、各銘柄の投資指標の分析や企業業績などのリサーチによって個別銘柄を選定し、その積上げによりポートフォリオを構築する手法である。
  4. トップダウン・アプローチは、経済環境などのマクロ的な分析によって国別組入比率や業種別組入比率などを決定し、その比率の範囲内で銘柄を決めていく手法である。

正解 1

問題難易度
肢181.3%
肢25.2%
肢37.2%
肢46.3%

解説

  1. [不適切]。パッシブ運用とは、市場の平均的な値動きとほぼ同程度の成果を目指す運用方法のことで、ベンチマークを上回る運用成果を目指す運用スタイルはアクティブ運用になります。
  2. 適切。バリュー投資は、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などを分析し、その企業の利益水準や資産価値などからして株価が割安にあると考えられる銘柄を買い付ける運用スタイルです。
  3. 適切。ボトムアップ・アプローチは、個別企業の財務状況などを細かく分析して、投資対象として個別銘柄を選定し、ポートフォリオを構築していく手法です。
    ボトムアップ・アプローチは、各銘柄の投資指標の分析や企業業績などのリサーチによって個別銘柄を選定し、その積上げによりポートフォリオを構築する手法である。2014.1-23-4
  4. 適切。トップダウン・アプローチは金利や為替、経済情勢などに視点をおいたマクロ的分析から、国別組入比率や業種別組入比率などを決め、最後に個別銘柄を選ぶ手法です。
    トップダウン・アプローチは、経済環境などのマクロ的な分析によって国別組入比率や業種別組入比率などを決定し、その比率の範囲内で銘柄を決めていく手法である。2014.1-23-3
したがって不適切な記述は[1]です。