ポートフォリオ運用 (全32問中1問目)

No.1

ポートフォリオ理論に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2022年5月試験 問28
  1. ポートフォリオのリスクとは、一般に、組成されたポートフォリオの損失額の大きさを示すのではなく、そのポートフォリオの期待収益率と実際の収益率の乖離の度合いをいう。
  2. 異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数がゼロである場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は生じない。
  3. ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。
  4. ポートフォリオのリスクは、組み入れた各資産のリスクを組入比率で加重平均した値以下となる。

正解 2

問題難易度
肢111.0%
肢248.6%
肢313.1%
肢427.3%

解説

  1. 適切。ポートフォリオのリスクは、一般に標準偏差で表します。標準偏差は、データや確率変数の散らばり具合(ばらつき)を示す数値です。ポートフォリオの期待収益率と実際の収益率にどれだけブレがあるのか、その範囲の広さを示します。
  2. [不適切]。ポートフォリオの分散投資効果が得られないのは、異なる2資産の相関係数が「+1」の場合です。相関係数が+1の場合、その2資産は全く同じ値動きをするため分散投資によるリスク低減効果を得られません。
  3. 適切。ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオに組み入れた資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となります。
    例えば、A資産(期待収益率2.5%)とB資産(期待収益率6.0%)を4:6の割合で保有しているとします。4:6の割合が組み入れ比率です。この場合、ポートフォリオの期待収益率は以下のようになります。
    • A資産 2.5%×0.4=1%
    • B資産 6.0%×0.6=3.6%
    • 加重平均した値 1%+3.6%=4.6%
  4. 適切。ポートフォリオのリスクは、相関係数が1でない限り、組み入れた各資産のリスクを組入比率で加重平均した値よりも小さくなります。これを「ポートフォリオ効果」といいます。
したがって不適切な記述は[2]です。